【墓場まで持って行くまでの「秘密」か?】


ビデオ流出事件で、43歳の巡視艇「うらなみ」に乗り組む主任航海士・海上保安官に対する警視庁による取り調べが続いている。

主任航海士となると「うらなみ」の実質ナンバー2のポジション。
私が推察するに、彼なりの「覚悟」があった上での事だったと確信している。

1日10時間以上。
取り調べる方も、取り調べられる方もかなり疲れるだろう。

しかし一体何の為の取り調べなのだろうか。

司法に移る時の準備という意味はよく理解出来るが、
私がここで言う「一体何の為の」という意味は、
既に皆さんも感じられている様に、
本当に悪い者だとは決して思う事が出来ない
海上保安官が故意に行ったビデオ流出への
動機が生じた本当の彼の思いを
よく理解出来ているからだと思う。
彼の考え方と、同調し彼の行った行為に対し、賛同しているからだと思う。


確かに国家公務員法・守秘義務違反容疑という事なのかも知れない。
国家機密を、日本国や国民の不利益になる情報を漏洩したと言うならば問題だ。

例えばスパイ映画でよくある様な、ダブルスパイが行う様な国家反逆罪にあたる様な行為。これならば重大な秘密漏洩であり、それこそ極刑もあり得ておかしくないと考える。

しかし今回の事案は、少し違う質のものだと思う。

日本の領土に対し、他国や他国民、又はテロリストなどの勢力により、
違法に領海侵犯や攻撃、上陸行為等が行われた場合、その事実が国防上や国家インテリジェンス上として秘匿するべき情報であるのならまだしも、今回は明らかに公開を行うメリットの方が、公開を行わないデメリットを遥かに上回る事である事は、誰の目にも明らかの事であると考える。

少なくとも国際社会において、私の外務政務官の経験を踏まえて考えてみても、ハッキリと明哲保身の形で相手国に伝達、国際社会に訴え出た方が、ビデオという証拠があり得る分、非常に国際社会の誰にでも理解され易いものであったのではないだろうかと未だに思い、
現在の民主党内閣の間違った判断に対して、
大いなる疑問を政治家として抱かざるを得ない。

もっと早く、現在の政権がビデオ映像を公開しておれば、この様な問題は一切起きていなかったどころか、中国やロシアにもこの様ななめられ方をされずに済んだのではないだろうか。

今回の事案に関しての民主党政権の負うべき罪は、非常に大きい。
日本国国家、国民に対して大きな不利益を被らせているのは当該海上保安官ではない。

菅直人総理大臣が率いている内閣全体、民主党政権全体が日本国国家国民に対して不利益を被らせている真犯人である。


最終的には司法で係争する事になるのだろう。
その時には、大きな波紋を広げる事は必須である。


国民は、
現在の政権に対して、もう耐えられない。
我慢の限界を感じている事だろう。


【「秘密」とは?】


今回、43歳の海上保安官が
流出させたと言う言い方よりも「公開した」とあえて言いたいビデオ映像が、
本当に民主党政権が言う「秘密」にあたるのだろうか?

国家公務員法の守秘義務違反とは、同法100条において、
「職務上知る事の出来た秘密」について、
在職中は勿論、退職後も漏らす事を禁じている法律。

ではそれに伴った最高裁の判例はどの様になっているのかと言えば、
同法上で言う「秘密」を

①公には知られていない事実で
②実質的にも秘密として保護するに値するもの

と定義し、それが「秘密」に当たるか否かの判断は裁判所が
それを行う事としている。

この際、
官公庁が形式的に「秘密」と指定したかどうかは、直接関係ないとされている。

ちなみに違反した時の罰金は、1年以下の懲役、もしくは50万円以下の罰金との事だ。


それではこれらの判例と今回の事案とを照らし合わせてみてどうだろうか?

本当に墓場まで持って行く様な「秘密」なのだろうか?

私はそうは思はない。

「公開すべき秘密」であると考える。

「公開しない秘密」と「公開するべき秘密」。

「秘密」にも色々あるのではないだろうか。


【民主党が行っているオープン政策は、日本を外国に売り渡す事である。】


こういう政権を、「売国奴政権」と言うのだと思う。

「日本の解放工作」を行っている政権と政治家達だ!

国内における内政ばかりを気にしすぎて、ポピュリスト政治家ばかりを生み育ててしまい、気が付けば、国を売り渡す結果に陥ってしまっている。


もうどうしようもない。

次期、沖縄の知事選挙、来年4月の統一地方選挙では、くれぐれも心して今回の事を忘れぬようにしながら投票行動にのぞむべきであると考える。





つづく