【菅総理大臣・良い日旅立ち?】


午前中、TBS「サンデージャポン」から羽田空港を経て大阪への帰り道、東京の首都高速を走っていると、急に警視庁のパトカーが道路を閉鎖した。何かと思えば、総理大臣のお通りだ。黒塗りの総理大臣専用車を含めて、6~7台の車列が羽田空港の政府専用機の所に向かって走って行った。恐らくASEM(アジアヨーロッパ会議)出席の為に旅立つのだろう。
ASEMには当初、総理大臣はおろか、閣僚も出席を見合わせ、役人で代理を務めさせようとしていた。ところが日中間における尖閣諸島の事件と中国政府による日本人拉致事件が勃発し、国会の日程を議院運営委員会にはかり、国会の審議日程をずらして急きょ出席を決めた。
今朝のニュースを観ていると、「各国首脳との会談で、尖閣諸島の話になれば、内容を説明する。」と菅総理は記者団に出発前に語っていた。


【それってちょっとちゃうんちゃう?】


各国首脳との会談が設定されている事は、外務省が動いてアポ取りをしている。2国間の会談がある中で、協議内容は経済連携、環境等に関して会談の中身が設定されているのだろうと推察する。しかしアジア諸国の中で、中華人民共和国と色々なトラブル、特に領土や領海、海洋を含めた権益等貿易に関するものを抱えているが、一国では対応出来ないと言った問題に関しての相談も、正直出してくる国もあるかも知れない。ここは積極的に資源確保におけるリスク分散化、一国に依存しない為の連携等をしっかりと日本側から積極的に会議のテーブルにのせて行くべきではないだろうか。
また相手国から尖閣の話題を振られてからこちらから説明を切り出しているような「おっとり刀」的菅外交では、日本の権威は失墜するだろう。アジアの国々は、日本に対してのレジェンド的な魅力を感じている国が少なくない。しかし、今となってはもう過去のものとなりつつある。自民党が与党時代アジアからの外交における信頼は、少なくとも現政権のそれよりも過去の方が評価が高い。

正し、過去の政権における全ての外交が正しく行われていたのかと言えば、そうは思わない。例えば北方領土外交。今回、メドヴェージェフ大統領が来日に合わせて訪問すると言っている。毎年30億円程の予算を北方領土にはロシア政府に対して我々の税金を水産資源確保の為に支払っている事になる。日本の領土である北方領土を、不法に占拠しているロシアが、日本に対して利用料を本来支払うべきではないのか。このような事は、現在起きている尖閣や竹島等の領土領海問題につながるものは確かにマイナスの面での影響として存在している。


【隙を見せぬ “根性”外交を。】


「まだビデオは観ていません。」
国会の委員会の生中継で、日本の総理大臣が「ビデオを観ていない」とのんきに発言答弁をしている姿は、世界中に生中継され、世界中の外交筋やその他政治関係者等は観ているのだと言う頭が全くない。本当に日本の総理大臣はダメだなと世界中の人々に印象付けた瞬間であった。金ジョンウンをデビューさせた北朝鮮の強気な戦略性のある外交、中国のド厚かましいまでの外交報道官の対応、デモまでコントロールし、外国の不動産までを買い取ろうとするその国民の「根性外交」を日本も学習し実践に移さなければならない。
日本的な紳士外交としてのしたたかさと厚かましさは、しっかりとスマートに行って欲しい。
正直、どんな役所の官僚の人達と話をしても、今の政権の「似非政治指導」を嘆いているのは確かであると思う。


【キツイ女房をもつ、菅直人総理大臣。】


総理大臣、貴方の優しさは良く分かる。
キツそうなご婦人を観ていると、良く我慢をしておられるなと、そこにお人柄は感じる事は唯一出来る。
その分外でリラックスとはいかないのが、総理大臣、貴方の立場です。

しっかりして下さい。
可哀想だけど、本当にしっかりして下さい。

中国漁船が我が国の海上保安庁の巡視船に対して体当りして来た状況を記録しているビデオを観るのは総理大臣として基本中の基本。当然の事だと思います。
総理大臣は最高の指揮権者であるわけです。
指揮官は陣頭に立つべきなのではないでしょうか。
一国民として、不安と不満を覚えます。

外国人は、貴方の平和ボケさ加減に対して、最悪の評価を下していると思います。
それは本当に鋭い失望と言う名の「ジャパンパッシング」となる事でしょう。
貴方の責任です。


【海上保安庁の現状】


正直予算は1800億。
自民党時代から恵まれた予算は与えられていなかった。
ヘリコプターなんかは、中古のヘリを購入して、苦労しながらメンテナンスを施し、飛ばしている。
この際、予算をしっかりと確保させるべきではないだろうか。
私も現職当時から何回も要望してきたが、残念ながら伸びなかった。
力不足で申し訳ないと思う。


【海保における問題点】


人事である。
海上保安庁の長官ポスト。
実は国土交通省内の役所人事で決まっている。
現場を知っている海保のプロパーが長官には就任していない。
現在の長官も、国土交通省旧運輸省の航空局長上がりの方が長官に収まっている。
現在の長官の能力を否定しているのではない。
そうではなくて、現場からの実情を経験値を持って指揮命令を発令出来る者を長官に任ずるべきで、国土交通省内での単なるポストの様な感じでは、緊張感が足りないのは正直な、私の感想だ。
現職議員として、自民党の国防部会長として海賊対処法案を、公明党の与党担当者とつくり込んでいた時に、正直その様に感じていた。
第六管区でのヘリコプター墜落事故、そして今回の尖閣衝突事件など正に第一線で活躍する隊員の士気高揚の為にも、しっかりとした任用と任命が必要なのではないだろうか。


【内閣支持率下落。国民の責任を問う。】



当然そうなるだろう。
ならない方が不思議だ。


もともと偽マニュフェストから始まった現政権。
党内はスーパーウルトラ右翼から、スーパーウルトラ左翼までがいて大変バラエティーに富んでいてとってもカラフルな民主党。

1票入れた時の期待感と期待値が、上がり過ぎていた事が、現在の民主党バブル崩壊を生んでいるのだろうと考える。

1票を投じた国民の責任を問う声は、誰もが言わない声なき声。
本当の事だ。

是非、あらためて頂き、猛省をして頂き、自民党の良さも観て頂き、自民党の変えるべきは変える。新しい自民党にご期待を頂きたいと思っています。

安定した外交が、資源なき加工貿易国日本を支えて来た本当の屋台骨。
戦後65年を経て、おかしくなった教育をしっかりと安心のできるものに立て直すのも自民党の最も得意とする分野だと思います。

大阪地方では、特に大阪では自民党からの集団離党もありました。



しかし、自民党がつらい時こそ、自民党の同志が自民党に残り、根性をみせて日本の国家、子供たちの未来の為にがんばる。



「日本を蘇えらせる!」


これをスローガンに私は1人の自民党員として、努力を重ねる所存です。





どうか、応援して下さい。









つづく