【暴露サイトと命。】



米国のアフガニスタン戦争に関する約9万2000件の機密情報が流出。政府や企業の機密情報を暴露する民間ウェブサイトの威力を見せつけられている。

「ウィキリークス」とは、欧米のジャーナリストや中国人反体制活動家等と2006年に創設者のジュリアン・アサンジュ氏が設立した。

一言でアメリカの情報管理を表現すると「スカートはめくらせてパンツは見せても、中身までは見せない。」と言える。表現はお許し頂きたいが。。。この考え方が米国における「情報自由法」のコンセプトだと思う。年限を切って、機密情報を公開するものと非公開のものに分別する。そして公開するものに関してはいつ公開するのか、年限を切ってそれを行う。同時に永久に公開しない秘密もある。その一つが、「米国政府が、日本国憲法を日本にあてがった理由について。」だ。日本が日本の憲法改正を行おうとするのであれば、この米国が有する日本にとっての最大の秘密を教えてもらう必要性がある。それ無しに日本国憲法改正は中々出来得ない。またイギリスにも「ザ・シークレットロー」秘密法なるものが存在している。世界の主要大国が持つこれらの法律が、その意味をなさなくなってきている。それが今回の「民間暴露サイト=ウィキリークス」だ。

世界の政治地図には、自由主義、民主主義を愛する者たちの国家がある一方、共産主義、社会主義を愛する者たちの国もある。そして独裁国家も。歴史を観てもその政治的歴史の変遷は、多岐の道筋に変化し現在に至る。「2つものを1つにし、1つのものを2つにする思想」というものが存在をしており、それに従ってまるで法則のように世界地図が歴史的に変化しているようにも観える。そうかと思えば、「WAR PLAN ORENGE=オレンジ計画」のように、日本が第2次世界大戦に入る50年前に、米国の海軍兵学校で「如何にして日本と交戦し、戦争を終結させるか。」という計画が練られた、いわゆる戦争の脚本とでも言おうか、それも歴史的史実として存在している。

そのような中、ここでもインターネットの出現により、変化を遂げようとしているものがある。それが、今回の事件だと言える。





【一体、何主義を愛する者達の集団なのだろうか?】



それがすっきりと見通せるように観て行かなければならない。欧米のジャーナリストとは、リベラル派が多いと思う。では中国人反体制活動家は同じく米国政府に直接・間接的に支援を受けているだろう者達も多数存在をしていると言える。すなわち、対中国政策を観た場合、米国政府とこれら暴露組織の背景との利害はそんなに相違は無い。しかしアフガンにおいてはどうだろうか。ベトナム戦争と類似している気がする。「自由主義が拡大する戦争対しては反戦。」いわゆるピースマーク思想。同時に、「共産主義が拡大する戦争は聖戦。すなわち賛成。」という意味だ。まさにピースマークの思想が、ベトナムの反戦思想の根底にある。色分けは、歴史を観ても良く分かるが、国連安保理の常任理事国の動きを観ていても分かる。戦後65年経っても、大きな変化は無いと言える。アフガン機密情報が暴露されれば、当然米軍は不利になる。米軍兵の命もより危険にさらされる可能性が高くなる。軍部当局、また当局に対しては、撤退の論理や厭戦の世論も強くなり窮地に追いやられる可能性もはらむ。秘密を暴露するだけで、大きな力が動く。





【建国。ネット国家。】



ネットという国家がそこにはあるのかも知れない。無国籍、他民族、政治も宗教も適当に関係無いが関係している。時に人の生命を守る役目を強くするネットは、同時に人の生命を大量に奪い去る力をも持つ事も出来る。米中等の大国も関係無い。そこにはある軍隊、武器の攻撃にも合わない。しかし、それらに対しては、ネット国家からは猛撃が可能。イデオロギーの左右も、浅いネット社会では大いに関係あっても、深いネット社会では大いに無関係。段階のあるネット国家。そこの住民の首相、大統領、国家元首は一体どこの誰なのであろうか。その前では、日本の総理大臣なんて、何の役にも立たないのか?





【自由民主が勝つのか、共産社会が勝つのか?】



ネット国家は、その両論をハイブリッドさせる事が出来る。聖書やギリシャ神話の通り、パンドラの箱がネット箱なのか。リンゴを蛇に騙されて口にしたイヴは一体。。。



ネット主義という新たな政治的イデオロギーが在る。






つづく