7月の参院選を前に。。。自宅マンションベランダから観た、地元選挙情勢個人的分析と考察。

現在、大阪の私の住む町では、密やかに選挙が行われている。

区内住民以外はほとんど知らない。

大阪市会議員の補欠選挙。

大阪市は24の行政区分に分かれているが、今回その補欠選挙が行われているのは、その中でも人口が約6万人、有権者約5万人の福島区という街だ。

補欠選挙に至った原因は、共産党の市議の辞任による。その市議は清水さんと言う方だが、辞任の理由は7月の参議院選挙に共産党から出馬する予定によるという事らしい。

選挙のレースに参加しているのは当然共産党の跡継ぎ候補で山田みのりさん、そして民主党からは今回が何回目かの立候補になる国本まさおさん、そして大阪維新の会からは広田かずみさん、そして庶民奉行の会からカミバタケトシハルさん、そして自由民主党からは太田まさやさん、以上5名が出馬をして選挙戦を戦っている。

共産党の今回辞めた清水氏は、前回の市議選で突然の立候補であったにもかかわらず、何度か立候補していた民主党国本氏の頭を押さえる形で初当選。かつての共産党からの候補者のイメージとは全く異なる、元漫才師で松竹芸能出身という異色の肩書を持つ。その政権交代前の民主党をも蹴散らす人気の清水氏の後を受ける形での山田氏の初陣は、どのように、清水氏の印象爽やかな良いイメージを継続アップさせるかにかかっているとも言えるだろう。清水氏を支持した後援者達も、気合いを入れている模様が各地で見られる。民主党の国本氏は今回3度目の出馬。前回は2度目のチャレンジであっただけに、本人は当選圏内に入るだろうと支持者も含めて希望を抱いただろうに、しかし落選と残念な結果に終わった。支持層は民主党らしく労働組合、組合員が中心。特に国本氏の実の父親が大阪市の自治労系の労働組合出身であるそうで、大阪市の職員労働組合の支持も厚そうだ。候補者夫人の実家が、福島の地元において大きな不動産事業会社を運営していると聞いており、福島区内随所でその屋号の物件を見る。義理の父親の支援も相当熱いものがあろう。さて何年か前に、職員厚遇問題の渦中にあった大阪市職労。今でもあまり状況は改善されていないように思えるところもあるやに聞く。本人は現在、民主党副幹事長吉田治衆議院議員の公設秘書という事らしいが、副幹事長も何人もおり、ちょっとマスコミで話題になったのは生方氏くらいで、その後は全て小沢一郎の「イエスマン」。選挙中にもかかわらず、東京地検特捜部の取り調べを受けているところを観ると、小沢だのみも期待は薄いのかも知れない。ちなみに吉田治氏は、中華人民共和国の副主席シュウキンペイが来日するに当たり、天皇陛下との面会を許されるいわゆる「1か月ルール」を小沢一郎民主党が初めて無視、「天皇陛下のご意思を代弁した事件」での記者会見で、小沢氏の横に顔を青くさして突っ立っていた議員。正直そう言っても誰も分からないかも知れない。その氏と当選した共産党の清水氏の爽やかさと比較されると、結果は前回の福島区民の判断通りであった。お祭りや地域の行事でも良く姿を見かけたが、一生懸命挨拶回りをしている反面、どうしても票が欲しいという下心がかいま観えたのも現実かも知れない。まあ、みんなそうか。さて大阪維新の会の広田氏は、マスコミが最も注目しているであろう候補だろう。しかし大阪の地元福島区民にとっては馴染みは正直薄い。天王寺区に住民票をお持ちの方の様だ。今回の補欠選挙の為に、こちらに来られたのか?それすら不明。落下傘候補ということだろう。選挙戦をみていると、橋下知事の応援や、大阪維新の会所属の自民党や民主党に党席を持っている福島以外の選挙区の議員が手伝いをしている様子が良く見られる。今回の補欠選挙、自由民主党からも民主党からも公認の候補者が出馬している中、自民・民主の党席を、地元選挙区で持っている府議や市議が多数相反しながら応援している姿は、正直理解しづらい有権者も多いようにみえる。俗に「二股」と言うやつかも知れない。ところで福島区は

大開町と言うところは、かの有名な経営者、松下幸之助さんが「二股ソケット」を製造していた所で、なんとも因果を感じる。橋下人気になんとかあやかり、来年4月の自分自身の選挙を有利に進めたいという「下心」が正直あると言える。「そんな下心等ない、改革の為だ!」という者がいるとするならば、府議会での所属会派を出ながら、所属政党は変えずに、既存の政党の悪口雑言を言うという、有権者から観て理解に苦しむような行動は、あまりその意味を見出す事は出来ない。唯一有権者が理解・納得出来るのは、選挙の為ならなんでもする、有権者そっちのけの政治家の典型的行動パターンであるという事か。それでも、バッジを胸に光らせたい気持ちは、正直理解不能。各々自分自身がリーダーになって、庶民の為に精進して欲しいと望むものだ。彼等それらの「下心」は良く想像・理解出来る。バッジを胸に付け続ける事よりも、国民、有権者の為に正しい事を行って欲しい。それにしても無党派人気はあるのかも知れない。「橋下」と投票用紙に記載してしまい、無効票が多数あるかも知れない。広田氏の場合、候補者本人よりも応援の知事の方が目立ってしまい、候補者の影が、余計に薄くなってしまっているような気がする。今朝初めて庶民奉行の会カミバタケ氏の街宣車を見た。ポスターを自分自身で1枚1枚丁寧に貼って歩いているとの噂がある。旧日本陸軍士官の子弟が通う、階行社付属小学校からはじまる歴史を持つ大阪では有名な学院。その学校法人の追手門学院大学の出身者という事だ。福島区は追手門の出身者は結構住んでいる。山桜会という同窓会組織があり、知人・友人との縁を糧に、どこまで票を出す事が出来るのだろうか。完全に個人での選挙運動に徹しているように見受けられるが、演説などは聞いた事はない。自由民主党の太田まさや氏は、地元太田勝義市議の長男。お子さんが5人いるとの事で、橋下知事に続く「政界周辺居住者」の子沢山家庭と言えるだろう。地元PTAの会長・副会長等を歴任した。地元のだんじりでは、いつも元気に祭りに参加している。ちょうどその当時、保険業法改正にPTA組織の積立金問題が巻き起こり、当時の竹中平蔵大臣や与謝野馨大臣にPTA組織の積立金は子供達の為に、別個で観て欲しいと陳情・要請し、その努力が実り、まさに今国会で、その法律の成立が予定されている。「気は優しくて力持ち」といった印象だ。体格はお相撲とり程にでかい迫力ある印象だ。今回自民党大阪府連は、7月の参議院議員の選挙前に、大阪維新の会に所属している自民党籍の府議会・市議会議員達と対立する構図は避けたいと考えていたようで、実際その方が方法論としては価値があるかも知れない。しかし、それはバッジのみの議論。全ては自分の選挙を有利に展開する為の「下心」を持つ者同士の勝手な論理。地元の有権者や地元の自民党員や党友の事は度外視ではないのだろうか。地元に住んでいる自民党を支持している方々が、投票の時に迷わず、安心して「自民党」の「候補者名」を記載して投票する事が出来るように、自民党の政治家は導いて行くのが正道であろう。

勝負はその先にある。

「正直者が馬鹿をみない」「出る杭が打たれない」←そんな世の中を純粋に目指す事が出来る土壌があってこそ、人間が相集ってこそ、明治維新の力は奮い立ち、新たな時代への幕開けに一役買ったのだろうと思う。

社気主義的な民主党鳩山連合政権がいい加減な事ばかり行い、悪い事を行った政治家が逮捕もされず娑婆を平気な顔で偉そうに歩き、本当に日本の常識とはどこに飛んで消えて行ってしまったのだろうか。

ズバリ、昨今の日本の状況を世相を一言で端的に言い表わせば「下心」と言える。

皆がそれぞれの「下心」をのぞかせて、現在からの目先の利益ばかりを追い求め、もっと長い子や孫の将来、次世代に向けての本当の意味での政治を実行せねば、この国は自らの欲望によりやがて沈んで行ってしまうだろう。

ポピュリズムが政治家の心を悪く汚染し、政治全体を悪くする。

選挙毎に、国民が期待しているのとは真逆の方向に未来は進んで行っている。

意識する国民が、増えて下さる事をこい願うのみだ。

「意識する少数は、意識しない多数を支配する」

その言葉の意味を、良い意味で国難に立ち向かう為の糧としなくてはいけない。