今月の世論調査でも、総理大臣を任せたい政治家ナンバーワンとなった
自民党の舛添前厚生労働大臣が、
宮崎県の東国原知事や大阪府の橋下知事らと将来的な連携を模索するなど、
離党や新党をめぐる発言で注目を集めています。

今回の舛添さんの新党結成宣言ともとれる発言を、
私は自民党自身が世論調査で観ての通り人気が無い時に、
いい意味でも悪い意味でも自民党に対する注目を集めている話題でもあるので、
一定の役割は果たしているのではないかと思う。


国民から見ても明らかに閉塞感が非常に強い
現在の永田町や自民党の状況を観ていると、
自民党本部においては、この程度の発言や行動は、
それを構わないで受け入れる位の度量がないとダメ。


誰が何と言っても現在、
舛添氏が自民党内で唯一
国民からの支持が高い政治家であるのも事実である事を、
そして参院選を含めて、
民主連合政権の鳩山・小沢ラインとの対決に資する顔になりえる可能性は、
無きにしも非ず。


現職自民党所属議員達が、
舛添氏に対する「ヤキモチ的」な感情を優先させて、
同氏の批判を行っている姿を世間に見せる方が、
自民党崩壊に対する
危機感の欠如が観られ、
緊張感が全くなく、
「国民感情」という現場を知らない
利己的な議員達の主張と思わざるを得ない。


それでは実際のところ、新党結成はあるのだろうか。



舛添氏の言葉を借りれば、


「すべての可能性を否定しない。」
となるのだろうと考える。
逆に言えば、自民党執行部から観て、
その位過激な事を言ってでも、
寝ぼけて「自眠党」になっている党所属議員さんたちの目を
起こして開いてやろうという気持ちが、
舛添氏にはあるのだろうと推察する。
その位自民党を愛している
のではないだろうか。




前回の総裁選で、
舛添氏の出馬を丸く収め、
阻んだ人が自民党の老頭児(ろうとる)の中に
いたのだとするのであれば、
それら自民党や民主党の執行部にありがちな
「サル山的政党組織体質」にこそ問題がある。



同時に舛添氏が抱える最大の問題はとすれば、
同氏が参議院に所属している事である。


参議院議員である限りは、
党の党首にはなれても、
総理大臣にはなれないからだ。


総理大臣の椅子を狙うのであれば、
参院から衆院への鞍替えが必須条件だ。


それは舛添氏も良く理解をしているだろう。




従って新党の話題に関連し、
同氏の本気度が開花、外からの見極めが出来るのは、
同氏が「参議院議員を辞めます。」と宣言をするタイミングを観るしかない。
そこに全てかかっている。
その「参院辞職宣言」を行った方が、
同氏に対する期待値、存在感・カリスマ・オーラは、
一気に反発も含め、上昇するだろう。


第1に、舛添氏がやらねばならない事とは、
自らに、迫力を付ける事だ。


次の問題は、
その時に次の衆院選までを
舛添氏自身が、どのように時間のブランクを、
どのようなポジションでその人気を保って行くのかだ。


舛添+東国原+橋下連合の新党結成は、ないと思う。


明確に橋下氏がこれを否定しているからだ。
皆がお山の大将を目指しているだろう者達が
新党結成により、かえってバラけてしまう
波乱の可能性を含んでしまうだろうからだ。


みんな、
今以上のリスクは、避けたいだろうと思う。


全ては、計画。
アーキテクトだと思う。

舛添さんに対しての自民党内からの反応は現在、
バッジを付けている人達からは
どうも舛添氏に対する印象は悪そうだ。


舛添氏を批判する彼らの理由はこうだ。
「前回の衆院選前も、麻生批判を繰り返し
反執行部のような勢力がそれを起こし、
それら一連の動きが、メディアを通じて国民に対して流され、
自民党=まとまりがない政党、
いつも内乱や派閥抗争を繰り広げている
古い体質のイメージを印象付けた。」と。


従って、あの時の様相を今再び選挙の前に起こすというのはあり得ないし、
看過できない。
そんな気持からであろう。
また、「ヤキモチ感」もあると思う。

同時に舛添政治カレッジに所属している前回自民党で衆院選に出馬し、
苦杯を舐めたストーブリーグの自民党次期衆院選候補予定者からは、
同氏を支持する声が大きい。


それは、民主や自民含め、
この乱れた政治状況の中で、
同氏の外交・安全保障に観られるような政治に対する安定した政策と、
厚生行政に対する国民のニーズに対しての迅速な政策での国民に対する回答を
良とする考え方から起きているものであろう。


自民党の地方組織からのヒアリングでも、
谷垣総裁や執行部に対して、
舛添氏の執行部への起用を要望する声が
相次いだと聞いている。


日本も広いので、
その地方地方で考え方や状況も異なる事は容易に推察出来るが、
橋下知事がいる大阪においては、
「橋下党」と言われる「維新の会」の政治的動向に注目が集まっているのも事実だ。


来年4月の統一地方選挙を目前に控え、
自らの当選を目論む地方議員達が、政策もさることながら
橋下人気にあやかって当選したいと下心をあらわにして来ているのも現実だ。


中には、地元では自民党に所属し、議会では自民党会派を辞めているといったような、
「二股ソケット議員さん」達も出だしている。
来年4月の統一地方選挙に当選しようと必死だ。


大阪におけるこのような状況は、
新党において必ず大阪以外の地方においても起こりえるだろう。


その位、選挙を目前に控えている自民党所属候補予定者皆さんの
現状に対する危機感は鋭く強い。


しかし党の執行部やその周辺は、
危機意識が欠如している。


いつまでも引退時期を自ら見極める事が出来ない政治家達も、
現在の自民党の不人気を作り出した元凶である事を認識して欲しい。


中曽根康弘や小泉純一郎などの政治家第2の人生を観て、良く学び取り、考えて頂きたい。




その昔、「大阪はたん壺だ。」と発言した政治家がいた。


自民党が弱い大阪は、まさに「たん壺」のような政治的に「吐き溜めの場所」であると言うのが、
この言葉の趣旨だった。


しかし先日の衆院選以来、
日本全国が自民党を、有権者が吐き捨てた「たん壺」と化してしまった。


その責任は、誰にあるのか。


中選挙区から小選挙区に移行させる事を是とし、
政治家が選挙ばかりに思いを注ぎ込み、
田舎の政治家が、自らの当選が容易になるようなシステムを構築してしまったせいで、
現在のような小選挙区政治の弊害を生んでしまったのも一面、事実だと思う。


まさに政治のオセロ。


デジタル信号の010101。。。の世界。
政治も小選挙区制度になって、
「政治(選挙)のデジタル化」になってしまった。


議員さんまでもが、デジタルの電子投票において、
隣の議員席の投票ボタンを、
押してしまった。




次の選挙を考える政治屋を追放し、
次の国を考える政治家をつくらねば、
国は滅んでしまう。




まさに感情で自民党内における政治家の政治家に対する批判を行っている場合ではない。


舛添氏の言う「政策が全て」の通り、
今こそ自民党所属の野党議員が、
政策での熱い議論を展開させ、
自民党の本当の再生に
取り組んで頂く事を切に願う。
それが、日本の政治再生への近距離だ。



総理大臣にしたい人ナンバーワンの舛添さんが、
本当に自民党を離党することになったら、
与謝野さんの時を超える大打撃になるのでは
ないだろうかと思います。



舛添氏をこの時期に自民党が失うリスクや
ダメージをもっとよく考え、
党内の役者をうまくコーディネートして、
本人の本来の味を生かした適材適所アピール戦略を
もっとマネージメントして行くべきだ。


良薬口に苦し。
クスリは逆から読めば
リスクと書いてある。


逆もまた真なりだ。


要は、クスリの使い道。
処方箋を誤らずに書いて、
クスリを有効に活用する事が、
重要だ。
持っているクスリを、
無駄に捨ててしまう必要はない。


舛添議員、橋下知事、東国原知事が、
もし本当に新党を結成したら支持率は高そうだが、

機能するだろうか?
また、何を期待すれば良いのか?

支持率は確かに高位置で始まるだろう。
高推移を続けられるかは未知数。


機能させるのは、正直難儀かも知れない。
お山の大将が多すぎる。


舛添氏と東国原氏はあんばいは良くても、
そこに橋下氏が入りにくいと思う。


特に東国原氏と橋下氏は、意外に距離感がありそうだ。
それぞれの地元の利害も全く異なる。




政策面的には、都市と田舎の利害が一致する事は難しく、
分権に関してはまとまれても、
その後の形は見出せていないのが現時点での現実。


しっかりと消費地である都市のアウトプットと、
生産地である田舎のインプットの特徴をコーディネーションさせるべき計画を、
双方向で考えるアーキテクトが重要。


維新的な改革やら、
日本のかたちをかえるなどの抽象的なものに、
抽象的な期待値があるのも理解出来るが、
具体的にここ数年間で失われた、
「衣・食・住」ならぬ
「医療・職業・住居」の新時代の
「医・職・住」を取り戻す為の政策を
具現化される事を期待したい。


鳩山邦夫氏、与謝野氏に続き、
今度は舛添さんと言われているが、
自民党内の空気はどのような感じなのかと言うと


ジェラシーと不安でいっぱい。


そんな雰囲気だ。

では自民党が復活するには、
何が必要なのだろうか。

総理大臣経験者で、
65歳以上の者は、国会を即刻引退して頂き、
後進の育成に、若手政治家の指導にボランティアであたってもらう。



議員さん達が基本を学びなおす事から始めるべき。。。


先ずは、戦略と政策の意味の基本を共有化させる。


行政と政治の違いを、今一度理解し、国民に丁重に説明をする事。


「行政」とは、現在の国をどのように治めるか。


「政治」とは、将来の国をどのように治めるのか。

それらを混同させてはいけない。


それらに基づいて、戦略的政策を考え、国民に理解を求める。




口だけの政治から、具体的な実行の政治に。


隠れた政治から、表で見える政治に。


見えないものを観る政治。


例えば、10年前の震災は目に見えた。
ところが、現在の若者を襲う就職氷河期は
震災以上の13万人被害者続出させている。


しかし眼には見えてこない。
しっかりと子供手当も大事だが、
若者に対する就労支援を行うことも更に重要。


機微をわきまえる事、なのかも。。。


逆にポピュリズムな次代にもなって来ている現実もある。


ポピュリズムにはあまり賛成出来ないが、
政権交代の為に、
本質的な意味のあるポピュリズムに対する
対策を巧みに実行するべきだと思う。




常に、未来と闘え。




新幹線内にて。
とっても楽しくて
為になる番組

サンジャポの帰り道。


ぷしゅ~~~~っ!


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