ファイナンシャルプランナーの中山沙映です。

 

映画「ゴールデンカムイ」を観ました。

 

もともと原作ファンで、昨年の夏には阿寒湖に行ったくらい。

映画化の話が出たとき、この世界観を実写化するのは難しいのではないか?実写化反対!と思っておりました。

 

キャスト発表になったとき、え~、また山﨑賢人?アシリパさんは子役じゃないの?玉木宏の鶴見中尉、舘ひろしの土方はいいけど…などと否定的な感想を持っていました。

 

ニュートラルな気持ちで観たくて、事前の情報をなるべく入れないで観に行った結果、原作に忠実に作った、素晴らしい作品でした。

 

スタッフとキャストのみなさん、今まで失礼なことを言って申し訳ありません。

 

映画を観終わったあと、映画の公式HPをみました。

 

WOWOWから、世界で勝負できる最高のエンターテイメント作品を作れないか?と相談され、強い覚悟と巨額の制作費がかかりますよ、と念を押し、「ゴールデンカムイ」の映画化を企画したプロデューサー。長い年月と大変なご苦労があったとのこと。

 

監督やキャストのみなさんはもともと原作ファンと語っており、映画のすみずみまで、原作へのリスペクトを感じました。

 

原作とは少し異なるシーンもありましたが、それは尺の関係だと思われ、本筋は変わっていません。

 

そして、原作での名セリフ・名シーンもしっかり再現されています。

 

杉元とアシリパさん、白石がはじめて顔を合わせるシーン。白石がアシリパさんに対して侮辱的なことを言います。それに杉元が怒るんだけど、アシリパさんは「私は気にしない 慣れている」と言います。杉元は「慣れる必要がどこにある」と反応します。原作ですごく好きなシーンですが、そのまま再現されています。

 

また、土方歳三が登場したとき「いくつになっても男子は刀を振り回すのが好きだろう?」と言います。もう、このシーンめっちゃカッコよい!そのまま舘ひろしさんが再現しています。

 

山田杏奈さん、原作のアシリパさんがときどきする変顔もしっかり再現。

 

ここまで原作に忠実だと、谷垣役の大谷亮平さん、このあとドジっ子、エロマタギ、女性のヒモ、歌劇団のお荷物…と散々な扱いをされますが、それは事務所的にOKですか?

 

映画のエンドロールには、原作を知っている人にはわかる、この後のストーリーの重要なキャストのワンシーンが入っていたので、すでに続編の準備をされているのでしょう。それを楽しみにしつつ、このあと出てくる変態さんたちのエピソードをどう扱うのか(アニメは観ていませんが、アニメでもカットされたエピソードがある)不安ではありますが…

 

実写化は不可能と言われた原作を、ここまで忠実に映画化したことが本当に素晴らしい。あと、もう1回観に行きたいなあ…などと思っていた帰り道、SNSで漫画家の芦原妃名子先生が亡くなったことを知りました。数日前に、先生の原作である「セクシー田中さん」のドラマ化にあたり、トラブルがあったとXでの発言があったあとのことです。

 

私は漫画が好き。だからこそ、アニメ化や実写化したときに原作に対するリスペクトがないものは許せません。この件については、別途日記にしたいと思います。