芸術の秋到来ということで、
念願だった都内の某アトリエの会員になってみました。
そしてついに、油絵処女作が完成したので、
そのプロセスを簡単にまとめてみました。


【1】一回目:下絵を描く。
お題はなんとなく自分に似てる気がするキューピー氏を選択。
(アトリエの壁の棚には、空き瓶やらフルーツやら彫像やらたくさんのモチーフが用意されていました。どれにしようかと迷っていると、茶目っ気のある目でこっちを見ている氏と目があってしまったので、ついこの子を選んでしまいました。)

テーマが決まったら、キャンバスサイズを選択し、さっそく下書きからスタート。
下書きはだいたいの輪郭がわかればOK、とアドバイスされたので素直にざっくり線だけ引いた。

$晩メシ日記(ばんめしにっき)-QP1
※ここまではさくっと20分ぐらいで仕上げる。



下絵ができたら、人生初の油絵に触れる。
まずは大胆に色をのせていく。これはまだまだ下書きの工程みたいなものだからあまり迷わず、悩まず…。
揮発性のオイルの香りが癒し系で驚く。
(と言ったら「油絵にはまる人ですね」と言われる)

$晩メシ日記(ばんめしにっき)-QP2
※薄い色でざくざく色を載せていく。大胆にね。


【2】二日目
下塗りにすこしずつ濃いめの絵の具でメリハリをつけていく。
間違って塗ってしまっても、布とか指でごしごしこすると消える。
もしくは上塗りすることで、かえって深みのある絵として進化していく。
やり直しは何度でもできる!というなんとも魅力的な油絵の世界に魅了される。
(人生もそうだったらいいのにね)

$晩メシ日記(ばんめしにっき)-QP3
※一日目よりも色がくっきりしてきた。


【3】三日目
ひたすら上塗りをして絵に深みを増していく工程へ。

$晩メシ日記(ばんめしにっき)-QP4
※二日目と変わらないように見えるけど、実は顔の彫りが深くなっています。


【4】四日目
大まかな姿形はだいたいできたのでディテールを仕上げていく。

$晩メシ日記(ばんめしにっき)-QP6
※手の形が見えてきたよ。


そして、全体の肌色の赤味を押さえてよりナチュラルな肌色に。
$晩メシ日記(ばんめしにっき)-QP5
※頭頂の毛束に筋感を付けてみた。まつげもできた。


【6】5日目
プラスティックが光を透過する半透明感を出そうとして陰影を調整してみる。

$晩メシ日記(ばんめしにっき)-QP7
※納得できていなかった眉毛の位置も変えてみた。


そしていよいよ仕上げ。5日目にして完成。

$晩メシ日記(ばんめしにっき)-QP8
※下に敷かれた布地に陰影を。そして顔の彫りをもっとくっきり際立たせて…完成。


今回は小さなキャンバスを使った小物作品だから5日間で完成したのですが、
油絵の大作はもっともっと時間がかかるのだそうです。
今回は練習用として適当にキューピー氏を選択したのですが、
次はわたしの愛のこもったモチーフを油絵にしてみようと思っています。


愛ですよ、愛。