きのう,Facebookのステイタスに「専業主婦」という経歴を追加したら「いいね」を複数いただきました。
専業主婦という経験についていろいろ思うところあったので、専業主婦についてメモ。

思えば専業「専業主婦」として子育てに専念をした約3年弱の経験が今の価値観形成や行動に与えている影響がとても大きい。
母親業と仕事とどっちが大変て聞かれたら、個人的には母親業と断言したい。


「母親専業が大変な理由?」


うまくまとめられないかもしれませんが書いてみると。。。

【主観ですが】子育て&専業主婦が大変な理由ベスト3

(1)子育てこそ結果が予測不能で、ノウハウを一般化できない使命である

たいていの家庭ではしつけや情操教育の責任は日中子供との接点が多い母親のもの。
でも「育児」こそ、生まれ持った性格の上に親との相性などの外部環境によって結果が左右される、予測不能な、難易度の高いミッション。
個人的に、会社に寝泊まりするほど仕事第一で働いていたのを一転、育児に専念してみて思った、
「子育ての予測不能な不透明感に比べたら、仕事って行動と結果の因果関係がハッキリしていてなんて分かりやすいんだろうか」

自分の子育ては正しいのか、自分はよい母親なのか、これでいいのかと迷いの日々。
その苦悩に比べると仕事の苦悩なんて軽微。先が見えない仕事だってどーって事はないと思えるタフさは育児から学んだ。

「主婦は気楽でいいなあ」と思っちゃう男性には、いっぺん主夫をやっていただきたい。


(2)コミュニティーは自分で開拓する必要がある

人はだれしも、所属欲求をもった存在。
会社員というよりどころ(似た価値観を持つ人で形成されている)は意識せずとも得られるものだし、普段その恩恵を意識することは無いと思いますが。

私の場合、出産を機に新興住宅エリアに引っ越しをしたのでご近所に顔見知りがおらず、夫も起業で多忙なので家に帰って来ない…で一時的に「育児引きこもり」状態に。
あわてて地域の育児サークルに飛び込み(自分のためというより子供のため)。

そして飛び込んでみるとそこは人種のるつぼ。価値観もさまざま。「子供がいる&同じ地区に住んでる」というデモグラフィックな共通点だけで集まった集団に、それ以外の精神的な価値に関する共通点を見つけるのは難儀。仲良くなろうと思ってご自宅にお呼ばれしたらご近所のうわさ話しかしないゴシップ奥サマだったり、グループ内に派閥があったり…と会社勤めをしていた頃には想像もできなかった対人ストレスが…。
断言するけど、未経験者にはぜったいわからない難しさ。


(3)「ここまでやったら達成」というゴールラインがない

ラクをしようと思えばどこまでも手を抜けるけれど、突き詰めようとおもったらどこまでもエネルギーを注ぎ込むことができるのが主婦業。
私の場合は(問題は自分にあるんだけど)、ぼーっとしている時間がもったいなくてつい細かいところの掃除をしてしまったり、インテリアにこだわってみたり、息子の離乳食に凝り過ぎたりで、気楽な主婦という意識は皆無でした。
今現在は仕事もあるので、家事にも時間的制約があります。あふれるタスクの優先順位づけを迫られるので、出来ないものはできないと切り捨てるしかない。居間の床に髪の毛が落ちてても、テレビのホコリが目についてもスルー(笑)。だって掃除の時間と睡眠時間のどっちが大事かという究極の選択でそう判断したんだから。



…というように、
個人の価値観や性格によっても差異があるとは思いますが、専業主婦はみんなが思う以上に苦労が多い役目。なのに、自分の手でキャッシュを生み出すことはできないので、なんだか後ろめたい気分とか、一社会人として認めてもらえてない気持ちになったりで、もやもやっとしてセルフリスペクトができない…。


もちろん、その苦労の反面で子供の成長を一番近いところで見守るというかけがえの無い体験もできるので、この重責も全うすることができるんですがね。
だから、専業主婦として子供や旦那様のことを配慮しながら自分のことは後回しにしつつうまくやりくりする全ての主婦を尊敬します。


主婦はお気楽な家業ではないのです。