昨日は東京マラソンに参加してきました。

ちなみにこれが私の人生初のフルマラソン。
当選通知が来た3カ月前から
トレーニングとして5キロラン×60本は走ったものの、
今まで最長で10キロしか走ったことなかった自分ですが
その4倍以上の42.195キロ完走。
走り切ったという感動は何ものにも変えがたいです。

ということで、昨日の思い出をすこし記録。

$晩メシ日記(ばんめしにっき)-東京マラソン

まずは朝、ご存じの通り激しい雨・・・。
スタート地点で待機(30分以上)している間に、
すでにシューズが水吸って重くなってたり、
予定してた軽装の上に、ウィンドブレーカーなど着こんで、
そのうえに使い捨てカッパなどを着込むことになるわけで、
今まで、シューズの紐の強度だとか、ウエアのセレクトだとかいう
ディテールに気を遣ってきたのがすべて無に・・・(苦笑)

でも、実はこの気候はラッキーだったというのが
完走し終えた後の私の実感。

私の場合10キロまでは寒いながらも
ランニングハイ状態を実感できていたのですが
(なんか、まだまだ全然走れるという感覚)
20キロ過ぎから関節が痛いし、靴もウエアも水浸しで寒いし
髪の毛まで雨を吸って顔にビシビシ当たるし・・・
もう、完走は無理だと確信(情けないです・・・)

ところが、29キロ地点で雨が上がりました。
ここで重くなったウインドブレーカーの上下を脱ぎ捨てて身軽に。
(10キロ手前までは、更にカッパも着てましたww)

通常ラスト30キロ以降が「地獄」と言われるそうです。
当然それを覚悟していたのですが
重くて冷たい上着やカッパを脱いだことで、気分がリフレッシュできました。
だからむしろ、ここからずいぶん楽になったような気がします。

30キロを超えると、あとはカウントダウン。もう、完走を確信。
身体はへとへとでも、反比例して気分は上がってくるという感じ。
この辺から、沿道の人に笑顔と手を振りっぱなしで
相当テンション高く走ってたと思います(笑)
自分だけでなく、周囲の人もやっぱりそうだったように思います。

つまり、29キロで雨が上がってムードが変わった。
・・・最初が雨で過酷なスタートだったからこそ完走できた。
そういうことだと思います。
「禍が転じて福となる」まさにそれ。

$晩メシ日記(ばんめしにっき)-Image1661.jpg

さて、完走の必要条件は身体鍛練と精神力・・・ですが
今回は、東京マラソンというイベントの素晴しさがあってこその
成果だと思っています。

どこが素晴らしいかというと、
オフィシャルの応援イベントは言うまでもありませんが、
沿道に一般の方の応援が42キロにわたり切れることなく
延々と続いていること。

途中、一般の応援の方から
チョコレートやアメの差し入れもいただいたし、
ボランティアの方達のアイシングスプレーで
足を何度もクールダウンしてもらいました。

歩道よりを走ると、みんながハイタッチの手を差し伸べて
くれるので、何百人の人とハイタッチしたかわかりませんw
小さい子供から、自分と同じぐらいのお母さん?まで
「がんばって!」の応援に何度も勇気づけられました。
素晴らしく温かい一大イベントです。

身体、精神ともに辛かったのは事実ですが、
一方でこういう善意の応援があったから
普段以上のパワーを発揮できたと思います。

みんなが苦しいのにフルマラソンにまた挑戦する、
その気持ちが今回よくわかりました。

・・・また来年?それはわかりませんw
ただ、人には絶対お勧めしたい。
(トレーニングは最低限必要。精神力だけでは完走は無理)

今回、抽選に当たって幸運をもらったと心から思います。

自分もすこし強くなれたでしょうか。


そうそう、記録の方は:5時間37分33秒、でした。
まあよくもこんな長時間走りっぱなしでいられたなと・・・