フォトリーディングセミナーで自覚した重要なことのひとつが、
「目的意識をもって行動する」ということでした。
(セミナーの文脈の中では本の読み方について
語られたことだけど、全てにおいて必要なことだよね。)

ちなみにフォトリーディングにおいては、
まずその本を読む目的を明確に意識することから始まります。
その上で自分に必要なキーワード、今求めているものを脳内に
刷り込んで、フォトリーディングすると、
高速読書なのに、自分が求めてる解が
目に飛び込んでくるようになるのです。
・・・これは、とても気持ちのいい感覚です。

で、これ(↓)ですが、確か過去にも2回ぐらい読んだんだけど、
飛び込んでくる文字が前回とまったく違う。
こんな本だったっけ?って・・・内容の印象まで違う。
読書って面白い。

経営戦略を問いなおす (ちくま新書)/三品 和広

¥756
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ちなみに「戦略」って、そこはかとなく胡散臭くない?
(あれ、私だけ?)
なぜなら、人によって「戦略」の定義は違うことも多いし、
「戦略」フレームワーク系のカタカナ横文字って、あまり好きじゃない。

・・・なんて若い頃は感じていた私ですが、
「戦略」という言葉から逃げられない(あ、逃げてないですよw)
状況におかれて既に長い年月。
自分なりに「戦略」を咀嚼して理解できてるつもりだけど、
この本は、そんな「つもり」状態をさらに確信だったり
深い理解にまで導いてくれました。

ちょっと抜粋。
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・本当の戦略は、戦略の限定性を認識するところから始まる。
・本当の戦略は、売上げを伸ばすことを目指すものではなく、
売上げを選ぶもの、そんな視点です。
・本当の戦略は主観に基づく特殊解。
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↑このフレーズの深い理解のためには、本書を読むべし!

著者の考え方で興味深く、なるほどと感じたのが
戦略はサイエンスではなく、どちらかというとアートに近い。
そして戦略とは人に宿るものだという考え。

つまりMBAのフレームワークにしたがって熟考したら有効な戦略が
出てくるかといえば、そうとは限らない。
長い視点でいうと、有効な戦略実行のための打開策は
「経営人材の選択と集中」で、
人選が戦略の選択につながるという考え方。

で、ここからは、元人事として非常に興味深いのですが
経営人材を選ぶ3つのポイント。
・パーソナリティ(性格、人柄)
・キャラクター(品格、人格)
・テンパラメント(気質、感受性)

で、往々にして、パーソナリティで人選されることが多いのですが
パーソナリティ「だけ」で選ぶと失敗する可能性が高い。
キャラクターは、不適格な人材を除外するための基準。
最後はテンパラメントで選ぶものだというのが、著者の主張。

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テンパラメントとは何を悲観し、何を楽観するかという悲観と
楽観のポートフォリオを決めるものです。
それは外部から入ってくる情報を処理するプログラム回路の
ような役割を果たします。
そいういうテンパラメントが経営者の「観」を形成するのです。
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(注)「観」であって「勘」ではありません。


なんか、まとまりが無くなってきましたがヽ(;´Д`)ノ
・・・結論、いい本です。
いい本じゃなかったら、リピート読みはしないし。

これは、また時間がたったら読み返したい。

以上。