今日のご飯かそれとも将来の環境、どっちが大事? |  株式会社中谷建設工業                                 ★★★ 住 人 十 色 ★★★

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ようこそ。十勝の音更町で建設業を営んでいます。
わたしで3代目となります。
中谷彰の日々の感情、建築への思いを書き綴っています。

住人十色

先日、石油連盟主催の「石油セミナー」がに参加してきました。

というのは、北総研の福島明さんが基調講演をされるからです。

セミナーの参加者はほとんど石油製品販売関係の方が多いようで
建築関係者は少ないでした。

福島さんは道の寒地研究所(現 北総研)で北方型住宅を推進指導されてきました。

■福島さんの講演内容
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● 住宅のエネルギー消費量は北海道では圧倒的に暖房の消費量が高く
 東京と札幌を比べると、約3.8倍も札幌が高いのです。
 それだけ寒いのです。十勝ならもっともっと高くなるでしょう。

●北方型住宅ECO(H21年210棟)のエネルギー源は
 暖房、給湯器ともに電気が7割である

●北方型住宅ECO(H21年210棟)ランニングコストは電気が一番低い

●北方型住宅ECO(H21年210棟)のエネルギー消費度合い
 灯油、ガスタイプにくらべ電気は1.7倍と環境負荷が大きい。

●東日本大震災で活躍したのは灯油暖房であった。
 
◆原発の今後を考えると暖房をオール電化に偏るのはよくない。
灯油やガスの暖房も取上げるべき。

◆電気は環境負荷(CO2排出量が多い)が大きすぎるので
電化住宅が止めるべき。

◆石油給湯器の熱効率が従来83%からエコフィールですと95%となり
 灯油を節約できる。
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ざっとこんなことでしょうか。午後1時半からでしたので
睡魔との闘いで漏れているかもしれません。ご勘弁を

さて、わたし共も新築住宅はオール電化住宅がほとんどです。
なぜか、
○原発がこんな事態になるとは思っていなかった。
○ランニングコストが安い
○配管の施工ミスによるトラブルがない
○小さな子供でも安心

ざっとこんなことで、提案してきました。
今回福島さんのお話をきいて、
電化住宅は環境負荷が大きいということを知りました。
発電所から各家庭まで電気が来るのに
排熱や送電ロスが63%もある、
つまりCO2排出量が一番多いということ。
このことは頭に入れておかなければならないことです。

そして灯油、ガスにするにも
ランニングコストの比較になります。
(実際は電気量も上がるでしょうから、いままでのような差ではなくなりそうです)

また、熱効率の良い機器はイニシャルコストも高いので、工事費UPになることの
理解を得なければならないでしょう。

結局、わたしたちは
『今日のご飯かそれとも将来の環境、どっちが大事?』
これを選択していかなければならないのです。