しょうざんと着物 | 着物のデザイン

着物のデザイン

着物についての備忘録も兼ねて。

京都の北、鷹峯・鷹ヶ峰に在る「しょうざんリゾート」は、しょうざん生紬の着物で有名な「しょうざん」の観光地域です。「しょうざん」としては現在は着物産業は縮小しているようですが、ざっくりとした着心地のつむぎ生地に、芸術性の高いデザインを施した着物や帯が多くて、どれも素敵です。

 

茶屋辻紋様を使ったものが有名ですが、そのほか様々な意匠があります。絵羽柄の訪問着に特に素晴らしいデザインが多いですが、紬の訪問着は着る機会が限られるので、私としては小紋で素敵なデザインのものの方が出番が多くて助かります。

 

さて、このしょうざんリゾートがある鷹峯ですが、しょうざん以外にも着物メーカーが多くあり、織楽浅野、美咲織物、おくの工芸などがしょうざんのすぐそばにあります。そもそも京都はどこを歩いていても着物関連産業が見られますね。

  

「しょうざんリゾート」は、数年前に施設の多くをあらためて、バウハウスなどの一部施設はなくなり、料亭・レストランを敷地内で移転したり、新しいホテルなどができたりしました。また、しょうざんリゾートのお向かいにも高級ホテルができたようです。

 

しょうざんの日本庭園は、樹齢300年以上の北山杉と独特な茶室(写真は酒樽の茶室)をいくつも配置し、庭園内には小川や池もあり、とても見応えがあります。

 

 

また、徒歩数分で行ける範囲に光悦寺や源光庵、常照寺などがあり、さらに徒歩20分圏内に金閣寺、今宮神社、大徳寺などがあります。

光悦寺は、本阿弥光悦ゆかりの寺で、光悦垣がある自然豊かなお庭から鷹峯が良く見えます。源光庵は、丸窓で景色をみることで有名ですが、血天井が残っていることでも知られています。常照寺は、吉野大夫ゆかりのお寺です。

 

着物から話が逸れてしまいましたが、着物から始まって、リゾートとして発展している鷹峯・しょうざん、着物で訪れる人が増えるといいですね。