草木染めに思うこと | 着物のデザイン

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着物についての備忘録も兼ねて。

NHK美の壷での草木染め特集、見た方も多いと思いますが、美しい色の糸に魅了されるとともに、志村ふくみさんの言葉(正確な表現は忘れてしまいましたが、草木から得られるものを私たちが忘れていく、というような内容)に、色々と考えさせられました。

 

化学染料によって安価・迅速に色々な色が表現できるようになり、衣服をはじめとして様々なものが美しくなったのは良いことのように思う一方で、本来の色とは何だろうか、と考えさせられました。

 

化学染料の無い生活を今更始めるのは難しいことかもしれませんが、美しい色を得るのは時間のかかる面倒なことだと分かった上で、化学染料の色も楽しむべきかな、というのが現在のところの私の妥協点です。

 

なるべく天然の材料で染められたものに触れる機会を増やして、本来の色を見る感覚を養おうと思います。

 

例えば、こんな藍染のもの。