介護従事者等へのPCR検査、内容が変更に | 世田谷区議会議員 中塚さちよオフィシャルブログ「世田谷の介護・福祉関係で交流!」Powered by Ameba

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世田谷区議会議員・ケアマネジャー中塚さちよの活動報告、議会報告、ケアマネのお仕事、日常など

世田谷区議会議員 中塚さちよです。

 

今日は、先般実施しました介護現場のみなさんへのアンケートの自由回答、クロス集計の報告をしたかったのですが、議会で新たな報告がありましたので、そちらを先に記載することとします。

 

~いつでも、誰でも、何度でも、より

(必要性ある)受けたい人が、受けたいときに、すみやかに!~

 

介護従事者等へのPCR検査(社会的検査)は、内容の修正等が行われ、9月10日福祉保健委員会で区より、添付画像の通り概要が公表されました。

(添付画像は、区からのペーパーに、私が一部加筆したものです)

 


当初想定していた陽性者を早期発見するため症状のない方に定期的に行うPCR検査は、10月下旬からの開始にずれ込み、その前に、対象事業所で働く方で、濃厚接触者ではないが感染者または感染疑いの方に接触した可能性が高くかつ、感染への不安がある職員に対して、9月中旬から「最優先で随時」検査を受け付ける体制がつくられることとなりました。


尚、上記に該当し検査を希望される場合は、職場の長などから区に申し込んでいただき、区が立ち上げる予定の電話受付センターの調整、指示に従って検査を受けられることになります。
中塚さちよが実施したアンケートでも、多くの回答者が希望されていた「(必要性があり)受けたい人が・受けたい時に・すみやかに」受けられる体制に一歩近づいたことは評価できます。


一方で、従来型の行政検査では、翌日には結果が本人に返されますが、「社会的検査」では結果の伝達まで2,3日を要するとの答弁もあり、ここは改善が必要と強く要望しました。

(これでは、濃厚接触者の濃厚接触者などは下手に申し出るより、症状があると言い張って保健所や医療保険でやってもらう、そのほうが早く結果がでるから!となりかねません)


また、アンケートで皆様から懸念や要望の声が多かった項目につき質疑しました。(以下は抜粋・要約)
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①検査を受ける時間や場所
Q.訪問介護などは職員が同時に一か所に集まるのが難しい。検査の時間帯や場所はどうなるか?
A.会場は複数設定する。時間帯は午後から夜、場合によっては土曜日も検討したい。

Q.世田谷区は広いので、多数の場所を設置してほしいが。

 

(何か所とまでは名言されませんでした。検査を行う医師や看護師の配置なども考える必要があるかと思いますが、利便性が悪いと協力者が増えないのではないでしょうか)


②代替サービスの確保
Q.陽性者が出たところの利用者には、ケアマネが代替のサービスを探すが、感染したかもしれない利用者さんを受けてくれるサービスは簡単には見つからない。区からのフォローはあるのか。
A.区も相談にのる。通常はケアマネがサービスを調整するが、施設等が休止になる場合などは先に区のほうが対応するかもしれない。

(現実問題、休止までいかない場合や訪問系、在宅高齢者のサービスはやはりケアマネのほうで手配となるのではないでしょうか。私もケアマネとして、利用者さんで重度の方については、複数事業者でカバーできるかどうか余力をリサーチしています。)


③減収・休業保障
Q.社会的検査で職員に陽性や濃厚接触者が多数出て、サービスができない時の保障はどうなるか。
A.人員確保に対しては都の「サービス継続支援事業」による人件費の補助、区でも補助があるが、
他社から代替サービスが提供された場合は、(給付がない事業者に対し)補助はない。

(登録ヘルパーさん等が、接触者の検査結果待ちなど感染のおそれがありサービスに出られず、ケアマネが他社のヘルパーに依頼した場合などは、区としてはサービスに出られなかったヘルパーの報酬は補填しないということになります。だから、検査結果が出るのが2,3日後では困るのですが。)

④陽性者が出た時の対応
Q.陽性者が出た時にどうしたらよいか、これまで対応した事業者の経験を共有できないか。
A.施設長会で情報交換しているが、施設以外の事業者も共有できるよう考えたい。

 

(公表していない施設などのプライバシーを守りつつ、対応事例について共有できるしくみづくりを求めました。)

 

⑤PCR検査以外の感染対策への支援

Q.検査以外に、そもそも感染しないための取り組みが大事だ。スタンダードプリコーションの徹底、備品もディスポのグローブが高くて普段の倍くらいしている。支援をお願いしたい。

A.東京都からグローブ、ガウンなどの衛生用品が支給される予定となっている。届き次第配布したい。

 

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上記の他、検査方法は、当初検討されていた前鼻腔拭い・自己採取方式は見送りになり、従来型検査と同じく鼻咽頭拭い式・医師が実施。

検体は「プール方式」ではなく個別に検査。

従来型検査のほうが増えて待ちが生じるようになった場合は、社会的検査はお休み。

財源は区の単費はなく、国費を見込んでいる。

検査機関は、9月中旬から10月までは随意契約、10月以降は公募する。

といったことが確認できました。

 

さらにアンケートでは、陽性の方や陽性者の出た施設等への差別や風評被害を懸念する声も多く聞かれました。これについては、15日から開催される世田谷区議会の代表質問・一般質問を通じて、会派(立憲民主党・社民党)のメンバーが質疑をしてくれることとなっております。(中塚は9月は登壇なしの為)


区には引き続き改善・拡充を求めてまいりますので、ご意見ご要望等お待ちしております。