立憲民主党 世田谷区議会議員
介護福祉士・ケアマネジャーの中塚さちよです。
がんに関する政策研究等を目的として
立ち上げた
「自治体議員がん政策研究会」、
世話人5名で、本格始動となりました。
左から、
中塚さちよ
8月13日に、このメンバーで
八王子市のがん対策の視察を行いました!
八王子市では、全国でも唯一の
SIB(Social Impact Bond=
行政や民間事業者、資金提供者等が連携した
社会課題解決の仕組み)による
がん検診受診率等向上の取り組みを行っています。
この新しい取り組みについて、
世話人の田中ゆきえ新宿区議が
早速、議会の初質問で取り上げたと聞き、
皆で、話を聞いてみたい!となったところ
新たに世話人に加わってくださった
小林ひろえ八王子市議が視察のコーディネートを快諾してくれて、
今回の視察が実現しました。
お盆期間中にもかかわらず
八王子市の職員さん達も
資料をそろえて対応をしてくださいました!
事業に協力する民間事業者には、
一定の割合まで受診率が上がらなかったら
市はなんと、びた一文も払わない、という
成果報酬型の珍しい取り組みです。
AIを活用しターゲットを絞った個別勧奨、
効果的なチラシの送付、
医師会、拠点病院とも連携した
フォローアップなど、
様々なアプローチにより、
これまで市では目標を下回っていた
大腸がん検診の受診率が
18.1%から26.8%に大きく伸びて、
事業者には、成果報酬の満額をお支払いできたとのことです。
市では、これまでのレセプト検証から、
大腸がん患者が早期以外で発見された場合に
かかる医療費よりも、
早期に発見できたがん患者の医療費は
安く済むことがわかっています。
これを医療費削減効果と見込み、
事業者への成果報酬額の設定は
検診受診率が増えた割合に応じて、
医療費削減効果額の範囲内で
上限を設定するため、
受診率がどれだけ上がっても
市の負担にならないしくみです!
これを実施できる事業者が
1社しかなく、随意契約の問題や
成果指標の正当性など課題は
あるものの、
市は低リスクで医療費適正化を行い
市民の命と健康を守れる、
画期的な取り組みと感じました。
視察には、小林ひろえ市議と
同じ会派の森ヨシヒコ市議会議員、
小林市議のご主人
立憲 山梨県連副代表の小林弘幸さんも
加わって、共に学ばせていただきました。
次回の視察は、
酒井なつみ区議のコーディネートで
江東区のマギーズ東京におじゃまする予定です