「翔?」
「……」
「翔!?」
「……」
「おい!翔!!!!」
「あっ!?はい!!」
「大丈夫か?ぼんやりしてるけど?具合でも悪いか?」
「ひあ////」
熱でもあるのかと潤が不意におでこを合わせてきた。
「変な声出すな💢」
「すみません💦」
ぺしって頭を叩きながら潤がマジのテンションで叱り飛ばしてきた。
ぼんやりしてた理由を聞かれたオレは素直に告白をした。
雅紀がオレを抱き上げたと。
粉砕骨折をしていた雅紀がオレを抱き上げたんだ。
1月の事故からおよそ9か月の時間を経て雅紀がオレを持ち上げた。
壁にもたれ掛かりながらだけど、確実に雅紀は立っていた。
それが嬉しくてたまらなくて…。
「泣くな、ばーか」
「ったく。いくつになっても泣き虫だねぇ」
「翔やんは人の為にすぐ泣くよねぇ」
「ほら、タオル…顔を拭きな」
ボロボロ泣きながらそう言うと潤も斗真もニノも智くんも冷やかしつつも目に涙を浮かべながらオレの髪をぐしゃぐしゃにしたり背中をバシバシ叩いたりしながら一緒に喜んでくれた。
「翔も相葉くんにはご褒美あげないとだよな」
「だよなー。料理のセンスはZEROだからなぁ。ご馳走を作るってのは無理だよなー」
「確かに確かに!」
「ご褒美は翔ちゃんだったりして??なんてな!」
「……//////」
「おいおいおいおい!そこでなぜ照れる?」
「は!まさか??」
「そーなのか!」
「リアルすぎるわー!このリア充が!!」
「………/////」
くっそ。
すぐ顔に出るオレのバカっ///////
「午後の診察の受け付けしてくるっ/////」
「「「「はーい」」」」
椅子の背もたれに掛けていた白衣を羽織ながら聴診器を首にかけたオレは、ガタガタとあちこちに足をぶつけながら部屋を出た。
んもおおおおーーー!!
オレのバカあああああーー/////