風呂から出てしばらくすると部屋に食事が運ばれてきた。
ここでもまた海鮮料理に舌鼓を打ち、楽しい時間を過ごした。
「翔ちゃん飲まないの?」
「いいよ。オレ1人で飲んでも…お前と一緒がいいもん」
「たまには飲みなよ。ほら、地酒とかもあるし。いつもは仕事とか俺のことで頭がいっぱいなんだからさ。旅行に来た時くらい日常を忘れるんだろ?」
「ん。ありがと。じゃぁお言葉に甘えて…」
雅紀に言われて千葉の地酒を出してもらった。
甘口で飲みやすいこともあって気づけば思った以上に飲んでいたみたい。
「まーさーき♡」
「はいはい」
「ぎゅーして♡」
「はいはい」
「まーさーき♡」
「はいはい」
「ちゅーして♡」
「はいはい」
「まーさーき♡」
「はいはい」
「……だいて?」
「……いいの?」
「んだよ。よってるおれはだめなのかよ」
「ちげぇよ。酔った勢いで誘ってんのかなって思ったんだよ」
「んなことねぇ」
「ふふ。酔ってる翔ちゃんも拗ねてる翔ちゃんも可愛いよ」
「いつものおれはかわいくねぇのかよ」
「いつも可愛くてたまんないよ♡」
「ふへへへ」
「くふふふふ」
ふわふわした頭で雅紀を誘うと、雅紀は浴衣の合わせからてを滑り込ませてきた。
その手はすぐに胸の飾りへ到達し、コロコロと先をつまんだり撫でたり引っ掻いたりして刺激を与えてくる。
「んぁ…」
「ふふ。肌がピンク色でやべぇ…」
「ばぁか」
「浴衣ってえっちぃね」
胸に刺激を与えると共に、雅紀の唇がオレの耳たぶを優しく噛む。
思わずその快感に体を震わせながら足がぴくっとすると、手を下に滑らせた雅紀が足の間のソレを一気に掴んだ。
「んああああああっ!!!」
「なに?感じてるの?」
耳元で低く囁く雅紀の声だけでオレは白濁をぶちまけた。
「あっ…////」
「酔ってるからかな?それとも旅行という非日常的なこともあるからかな?それとも浴衣のせい??」
「ばか…////」
「ばかばか言ってる翔ちゃん…可愛い…」
ばかばか言ってるオレを雅紀は抱いてくれた。
正確に言えばいつものように雅紀の上で跳ねていたけど、そんなオレを雅紀は幸せそうに見つめながら下から突き上げてくれた。
何度も何度も雅紀の愛を体の中に注いでもらったオレは崩れ落ちるようにして雅紀の上に倒れ込んだところで意識を飛ばした。