くふくふ笑いながら雅紀が手を伸ばして待っていてくれてるから、濡らしたはずのタオルをぺいって投げ捨ててまた雅紀の上に乗っかった。
「翔ちゃん?事情聴取しましょう」
「はい」
「このタオルは誰のですか」
「雅紀のです」
「なぜこれを翔ちゃんが持ってますか?」
「お母さんが蒼翔にってオレに渡してくれました」
「蒼翔は2週間前に家に帰ってきましたが?」
「すみません。借りパクしました」
「つか、2人で寝るダブルベッドの枕元に隠すってなによ?あまりにも隠すのが下手すぎじゃねぇ?」
「いいだろ…いつもこうしてた…ん、だから//」
「いつも??」
「……///」
「くふふ。そんなに翔ちゃんは俺のことが恋しかったの?」
「当たり前だろ!ばあああーか!!!」
「ひゃひゃひゃひゃひゃ!嬉しい!」
「嬉しいか?」
「当たり前だろ!ばああああーか!」
「んもおお!!」
面と言われるとめっちゃ恥ずい。
嬉しそうに大笑いしている雅紀の上から降りて、もう一度タオルを暖かいお湯で濡らした。
まずは雅紀の体から。
ゆっくゆっくり丁寧に優しく…と拭いていくと、オレの手の動きを雅紀がじっと見つめている。
ちょっと戸惑ったけど胸の飾りの当たりも拭くと、雅紀の体がぴくんと跳ねた。
「あっ」
「変な声出すなよ。変な気持ちになるだろ」
「変な気持ちになってよ?」
「ばかぁ///」
オレの目を真っ直ぐに見た雅紀がオレの手からタオルを奪い取った。
雅紀に跨るようにしながら向き合っていたオレの体を雅紀もまた丁寧に拭いてくれた。
その拭き方に…。
「あっ////んっ」
「ほら。翔ちゃん?素直になりな?ね?」
「もう壊れちゃうよ…」
「いいよ?俺も壊れたい…」
2人して快楽の海に溺れるのに時間はかからなかった。
下から突き上げる雅紀の動きに振り落とされないように、負けないように。
オレは大きな喘ぎ声を出しながら踊り続けた。
「くふふ。ごめん。声が出なくなっちゃったね」
「体力オバケめ…」
「ごめんごめんて。だって俺は翔ちゃんよりも一回りも若いんだモーン」
「それを言うなよ…」
文字通りにふにゃふにゃのへろへろのスカスカにされたオレは雅紀の上で文句を言うしかなかった。
鳴き声をあげすぎてカッスカスの声で。
明日仕事になるかな?
ちょっと不安だ。
でもそれもまた悪くない。
雅紀の首に腕を回して甘えると、雅紀はオレが借りパクしたタオルを肩にかけてくれた。
冷えると風邪ひくよって。
優しく甘い声で言ってくれたんだ。