Sounds of joy296 | 愛すべき櫻葉の世界

愛すべき櫻葉の世界

甘々櫻葉と翔ちゃんへの愛を甘くおしゃべりしてます♡



雅紀の退院を3日後に控えた日。

親父とお袋にも病室に来てもらって今後の話をした。


雅紀と一緒に暮らしたいこと。

リハビリ中は車椅子生活だったり松葉杖生活だったりするから大学の近くに部屋を借りたいこと。

獣医師として獣医学部に通う雅紀のサポートをしつつもその生活を支えたいこと。


「本気なんだな」

「はい」


「自分の言ったことに責任を持てるんだな」

「はい」


「生半可な気持ちで言ってるようなら俺は認めない。覚悟は出来てるな」

「はい」


いつになく真剣な表情の親父にオレは返事をしていた。中途半端な気持ちではこれから先の生活なんてすぐにダメになってしまう。

依存するんじゃない。お互いに自立しながら支え合いたい。





「相葉さん。貴方はどうお考えですか」

「私は翔くんの言葉を信じています。彼は本当に真面目で一直線な人だ。翔くんになら雅紀を任せられるし、翔くんだから任せたいと思っています」


親父の言葉にお父さんはにっこり微笑みながらそう言ってくれた。

お父さんの言葉と表情に涙が溢れそうになった。

初めは獣医学部の受験すら認めてもらえていなかったのに、オレとのことを認めてくれてさらには信頼をしてくれている。

それだけにこの信頼を裏切る訳にはいかない。

そうだ。

信頼してもらっているからこそさらに気を引き締めないといけないんだ。


それから6人でネットで部屋を探した。

大学の近くでもあり、坂の下動物病院までの通勤時間が苦にならないような場所を。

車椅子や松葉杖でも生活しやすい場所を。


とりあえずはお互い実家に戻りつついい部屋を出来るだけ早くみつけようと話がまとまった。

と、同時にオレが契約していたマンションをどうするか問題が発生する…。



「なら、翔の部屋は華と潤くんに使ってもらえばいいじゃない?どのみち潤くんはこっちに戻って来る予定だし、実家からも遠くはないからね!」

「なるほど確かに」

お袋のはしゃいだ声にみんなが賛同した。


つか。

部屋……掃除しねぇと……。

しばらく実家に寝泊まりしてたからただでさえ散らかり放題なのにさらに悲惨なことになってそう。


…めんどくさっ!