本日のブック部:『小山さんノート』と川柳の本、DIY BOOKSやプチ登山のことなど | dramatique

本日のブック部:『小山さんノート』と川柳の本、DIY BOOKSやプチ登山のことなど

 

盛りだくさんのタイトルからも察せるように、過活動のせいでなかなか疲労が癒えません(自業自得)にひひ

塩屋に移り住んでから3カ月。
色々なことをしました。カフェ巡り、蕎麦打ち体験、ガーデニング(継続中)、また、塩屋近辺ではないけれど、先日はメリケン波止場から異人館まで洒落た観光ループバスに乗っかったりもしました(これについてはまた今度)。

移り住んで…というよりも、これからの暮らしは、私にとって観光か静養(静かにはしていないが)か遊学か…亡命の一種なのかもしれません。

この日ふと思い立ち、塩屋の登山口から少し登山コースに足を踏み入れてみたものの、桜がまだ咲いていないせいか人気もなく、イントロ部分でいきなり「マムシに注意‼︎」の立て看板が出現。



すっかり気が引けてしまい、それでも少し歩を進めると、渋い立て看板が続きます。


 

この辺りまでは、市営住宅や可愛い民家があったりして、登山コースという感じではありません。


その先には、閑散とした森に囲まれた“少年の家”という施設があり、何だか映画に撮りたくなるくらい神秘的な雰囲気です。


さらに行くと、「痴漢に注意!女性のひとり歩きはご用心!」みたいな立て看板も現れ、早々と心が折れてしまったのでした。



高低差が大きいので、少し登っただけで、別世界のように切り立った谷間が視界に広がり、気もそぞろになります。で、少し降りると、すぐいつもの情景や人の気配が戻って来るのが不思議です。




彼方には海もちらっと見渡せます。山と海のハーモニー。


        *


そう、ブック部でした。

お馴染みの本屋さん、舫書店にぶらりと立ち寄ってのブック部。

最近、コーヒーやビールの提供を始めたようなので、コーヒーを注文してみました。
私の好きな浅煎りで、軽やかな美味しさ。
プチ登山で疲れた心身を癒しますにひひ

そんなコンディションで、目の前にあった本『小山さんノート』を手に取ったのでした。



「小山さん」と呼ばれるホームレスの女性が遺した何十冊ものノートを、「小山さんノートワークショップ」の人たちがまとめた本。


結局、エネルギーが足りなくて、買わずに眺めて帰って来たのでうろ覚えなのだけれど。


自分のためだけに日々のことを綴っているノートの言葉が、妙に迫り来るというか、後半になるにつれてだんだん現実感が倒錯してくる。


苦しい生活の中で、近所へ出かける際「ちょっとフランスに行って来る」みたいに、自分の行動エリアを空想と渾然一体化させる遊びは、子供の頃を思い出してつんとなる。




で、結局、川柳の本(真ん中のやつ)とDIY BOOKSのチラシをこの日はお持ち帰りしたのでした。左隣の川柳句集も面白かったけれどチラ見にてまた今度。町田康のサイン入り歌集も見せてもらったのだけど、やはり下見にて候^^;



ほんの少しの登山でも、今の私には疲労困憊以外の何物でもありません。



ノスタルジックな本棚です。


武庫之荘にあるDIY BOOKSは、本を作れる本屋さんらしいので、今度行ってみたいなあ。


        *



コクトー「むにゃむにゃ…黒猫



ルナ氏「キリリッネコ


闖入猫チビクロはごはんもあまり食べに来なくなり、私のことを怖がっているのかもしれないけれど、近頃は雨が多くて寒いので、ちょっと心配しています。

(…と、書いていたら、どうやらごはんを食べに来たみたいにひひ


今も雨が降っています。


明日はいよいよ『オッペンハイマー 』。

Bon Voyage★