『Summer of 85』(どうしたって少しネタバレ) | dramatique

『Summer of 85』(どうしたって少しネタバレ)

公開当時、何となく観に行かなかったフランソワ・オゾンの『Summer of 85』(2020)をやっとこさWOWOWにて鑑賞。

こういうBLっぽい雰囲気の作品(と括ってしまってsorry…)をこぞって観に行く友人もいるけど、私はそうではないので、オゾンは好きだけどスルーしてしまった。

ただ、オゾンにしてみれば、自身が若き日に感銘を受けた小説を映画化ということで、思い入れの深い取り組みだったかもしれない。



観始めてすぐ感じたのは、若々しい映画だということ。テンポも早い。


簡単なあらすじを書くだけでネタバレも甚だしいのだけれど(映画自体いきなり死体の話から始まるし)↓


少年アレックス(16歳)はセーリングをしていた際、嵐に遭い、ダヴィド(18歳)に救助される。2人はたちまち恋に落ち、「どちらかが死んだら残された方が墓の上で踊る」という約束を交わすが、あっけなくダヴィドが不慮の事故で亡くなってしまう。


ただ、事故の前に、ダヴィドの言葉に傷ついたアレックスが飛び出し、その後を追うようにダヴィドがバイクで走り出して事故に遭ったので、その後のアレックスはボロボロだ。


喧嘩もよくありがちな幼稚さ全開だし、全体的に支離滅裂なのが青臭いったらありゃしない(ま、“青春恋愛映画”だからなっ)。


見るからにダヴィドの方が遊び慣れてて飽きっぽそうだし、アレックスの方がどこか暗く重く不器用な感じだけれど、事件が展開するスピードがとても早い。


まあ、でも、それが若さなのだろうなあ(遠い目:苦笑)。


私の好きなオゾン映画は、やはりシャーロット・ランプリングを撮った作品たちであり(なぜか『危険なプロット』も好き)、この作品は趣の異なる妙味として楽しんだ。




Summer of 85


監督:フランソワ・オゾン

原作:エイダン・チェンバーズ『俺の墓で踊れ』

出演:フェリックス・ルフェーヴル、パンジャマン・ヴォワザン、フィリッピーヌ・ヴェルジュ、ヴァレリア・ブルーニ・テデスキ…

2020年/フランス・ベルギー/101分



        *



今日は暑い中、映画館に行きたかったけれど、同じ銀座でもApple Storeの方にPCを持って行かなければいけなくなったのでした。


↓こいつのせい(TT)




コクトー「文ちゃんが許してくれないんだ…黒猫

詳しく書く元気がありません…(しょんぼり)



ルナ氏「泣かないで〜ネコ



自分の未来を考えるなら『PLAN75』、若き日の自分を振り返るなら『わたしは最悪。』…とか色々迷っていたら、結局映画館に行けなかった。


明日も暑くなりそうなので、ご自愛のほどを☆


Bon  Voyage★