※宇宙は、成住壊空です。人間は、生老病死です。これは、何人も、どんな惑星も免れることはできません。
人類を救う 100万人の法華経入門 『妙法蓮華経如来神力品第二十一』について 5
「衆の宝樹下の、師子座上の諸仏も、亦復是の如く、広長舌を出し無量の光を放(はな)ちたもう。」(続き)
人間が精密なロボットをつくっても、それは生命ではありません。エネルギーは電気や電池です。そのようなものを使ってロボットを動かしているのです。
この不思議な目に見えない命は、どこから出てきたのでしょうか? これを「妙法」と名付けたのです。妙は死、法は生、「生死の二法は一心の妙用」(伝教大師)です。
生と死は、不思議なものです。生きている間は法の世界です。死んだ世界のことを妙といいます。死んだ先の世界は、目に見えません。だから、妙というのです。
生命は妙から生まれてくると、法の世界です。妙と法は同じものです。妙があるから、生があります。生は法です。法というものは、死があることによって成り立っているのです。死んだら妙の世界に入るのです。生きている人間は死んだ先は、どこへ逝くのかわかりません。
死んだ人から見ると、「死んだ世界には何もないのか?」と思うと、生が生まれてくるのです。妙と法は一体です。真に不思議なことです。これを縮めて、妙法というしかありません。それを一生懸命、見ようとしているのが法華経の信者です。
「生と死の秘密を知りたい」と思っている人が法華経の信者です。禅宗の修証義には、「生を明らめ死を明らむるは、仏家一大事の因縁なり。 生死の中に仏あれば生死なし。」とあります。
「生を明らめ」とは、「あきらめる」という意味ではありません。「明らかにする」という意味です。仏様の弟子になったということは、「仏家一大事の因縁」です。「生死の中に仏あれば生死なし。」と続くのです。
これが、仏道修行です。これは、禅宗の修証義(しゅしょうぎ)ですから、妙のことは言っていません。それをさらに進化させたものが、妙法蓮華経という教えです。これは、世界最高の教えす。
世界最高の教えを教わったからといって、妙法蓮華経がわかるわけではありません。妙法蓮華経は、師匠に教わって修行していかないとわかりません。「妙法とは、どのようなものであるのか? 生命とは妙法なのだ。なぜ、お前は人間に生まれて、犬や猫に生まれた生命があるのか?」ということを、師匠から教わっていくと、だんだんわかるようになってくるのです。
生命が生まれたということには、原因があるのです。これを探求したのが、「因果俱時不思議の一法之れ有り之を名けて妙法蓮華と為す」(当体義抄)ということです。
因果によって生命は、生まれてくるのです。何回も言いますが、「仏道修行とは何か?」というと、お釈迦様が最初に説かれた法は、四諦の法門です。四諦の法門とは、「生老病死」です。
これは、どの生命にもあてはまります。これが、宇宙の真理です。「宇宙の真理とは、何ですか?」と聞かれたら、それは「生老病死」です。生まれた者は必ず老い、最後は病気になって死ぬのです。全ての生命は、この法則から逃れることはできません。何人も、生老病死から逃れることはできません。
宇宙も同じです。宇宙に置き換えると、「成住壊空」です。星が生まれるときを「成(じょう)」と言い、宇宙が存在しているときを「住(じゅう)」と言い、宇宙が壊れてしまうときを「壊(え)」と言い、宇宙から星が消えてしまうことを「空(くう)」と言います。宇宙は、成住壊空です。人間は、生老病死です。これは、何人も、どんな惑星も免れることはできません。
貴方は永遠に生きられると思っていますが、永遠に生きることはできません。大王のような権力者になると、「俺は永遠に生きるのだ」と錯覚してしまうのです。大王は、何でも自由になるからです。
「ここにお城を造れ!」と臣下に命令すると、お城ができてしまうのです。「万里の長城を造れ!」と臣下に命令すると、万里の長城ができてしまうのです。すると、「俺は大王だから、永遠にこの力を持っているのだ!」と思い込んでしまうのです。
お釈迦様は、「それは違うよ」と言われているのです。「貴方がいくら威張っても、生老病死です。大王でも病気になって死んでしまうのです。(6に続く)
『妙法蓮華経如来神力品第二十一』
衆の宝樹下の、師子座上の諸仏も、亦復是の如く、広長舌を出し無量の光を放(はな)ちたもう。(続き)
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