人類を救う 100万人の法華経入門 『妙法蓮華経如来神力品第二十一』について 15 | 中杉弘の人間の探求

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469 ※我々は、九界の中に生きているのです。、もっというと、九界の正体を明らかにしたところに仏界があるのです。

 

 

 

人類を救う 100万人の法華経入門 『妙法蓮華経如来神力品第二十一』について 15


 「名字及び言辞に於いて 楽説(ぎょうせつ)窮尽(ぐんじん)無きこと」(続き)

名字の位、及び言辞に於いて、楽説(ぎょうせつ)を極め尽くすことができません。

人間は、自分が諸法を歩んでいると思っているのです。それがある日突然にして、諸法即実相に変わるのです。全てわかってしまうのです。その変わり方は、等覚一転名字妙覚(とうかくいってんみょうじみょうかく)と言うのです。

「ハッ、わかっぞ!」ということです。それが本当の悟りです。悟ったからといって、九界がなくなるわけではありません。我々は、九界の中に生きているのです。もっというと、九界の正体を明らかにしたところに仏界があるのです。

  「風の空中に於いて 一切障碍(しょうげ)無きが如くならん」

風の空中に於いて、一切のさまたげは無いようなものです。
  「如来の滅後に於いて 仏の所説の経の」
 如来の滅後に於いて、仏の所説の経の
  「因縁及び次第を知って 義に随って実の如く説かん」
 因縁及び次第を知って、義に随って実の如く説くのです。
  「日月の光明の 能く諸の幽冥(ゆみょう)を除くが如く」
 太陽の光でもよく見えるのですが、月の光でも見えてくるようになるのです。

日月の光とは、仏の智慧を表しているのです。暗がりとは、凡夫のことを表しています。凡夫は、真っ暗闇の中で蠢いているのです。そこに月の光がちょっとでも差すと、「この世界は、このような世界だったのか」とわかってくるのです。

もちろん、太陽の日差しで照らされると、「今まで真っ暗闇の世界だと思ったら、このような世界だったのか、わかったぞ!」と思うのです。凡夫の我々が欲望を追い求めて蠢いているのは、暗闇の中で蠢いているようなものなのです。

「何のためにこのようなことをやっているのか、次に何が起きてくるのか、全くわかりません。仏様から見ると、「この次は、こうなるな」と、全てわかってしまうのです。

  「斯(こ)の人世間に行じて 能く衆生の闇を滅し」
 斯(こ)の人世間に行じて、能く衆生の闇を滅し
  「無量の菩薩をして 畢竟(ひつきょう)して一乗に住せしめん」
 無量の菩薩が、結局、一乗の法に変わるのです。
  「是の故に智有らん者 此の功徳の利を聞いて」
 是の故に智有らん者は、此の功徳の利を聞いて
  「我が滅度の後に於いて 応に斯(こ)の経を受持すべし」
 我が滅度の後に於いて、応に斯(こ)の経を受持したのです。
  「是の人仏道に於いて 決定して疑い有ること無けん」

是の人仏道に於いて、信心が決定しているので、疑いが有ることは無いのです。

私の言うことを信じて、法華経を最高の法と信じて、わからなければ勉強していくのです。「わかったぞ」と貴方が言うのは、信仰ではありません。仏様の説いている智慧は、量ることができないくらい大きいのです。凡夫が自分の頭で考えても理解はできません。だから、信仰していくのです。すると、等覚一転名字妙覚(とうかくいってんみょうじみょうかく)になってしまうのです。

 

 

『妙法蓮華経如来神力品第二十一』

名字及び言辞に於いて 楽説(ぎょうせつ)窮尽(ぐんじん)無きこと(続き)

風の空中に於いて 一切障碍(しょうげ)無きが如くならん

如来の滅後に於いて 仏の所説の経の

因縁及び次第を知って 義に随って実の如く説かん

日月の光明の 能く諸の幽冥(ゆみょう)を除くが如く
斯(こ)の人世間に行じて 能く衆生の闇を滅し

無量の菩薩をして 畢竟(ひつきょう)して一乗に住せしめん

是の故に智有らん者 此の功徳の利を聞いて

我が滅度の後に於いて 応に斯(こ)の経を受持すべし

是の人仏道に於いて 決定して疑い有ること無けん

 

※次回の講義は、『妙法蓮華経嘱累品第二十二』です。ご期待ください!

 

 

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