暴力と国家 ① | 中杉 弘の徒然日記

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神武天皇一代記 古事記・日本書紀「神武東征」

 

 

 

 

暴力と国家 ①

 

 これは、何度言ってもいいたりません。日本国民に一番欠けている点です。創価学会のオバチャンで、このように言う人がいます。「ロシアのウクライナ侵略を、どうして国連で話し合わないの?」というのです。

 ロシアの暴力に対して、このように言う人がいます。「国連がみんな解決してくれるのでしょう? 心配はいらないわよ。池田先生は国連中心主義でいけと言われていたでしょう」と言うのです。

 この考え方は、「いかに甘ちゃんで、現実を理解していないのか?」ということがわかるのです。

 まず、「国家というものが成立する」ということを考えてみます。国家というものは、構造物(Structure)です。人間がつくるから、国家ができるのです。

 「三内丸山遺跡の縄文時代の生活が、1億5千万年も続いて、人々が支え合って暮らしてきた中から、国家が自然にできてきたのだ」と日本人は考えています。

 三内丸山遺跡から、国家が生まれてくるわけがありません。事実、国家は生まれていません。縄文人は、お互いに仲が良くて、ポヤポヤとしたところから、国家が生まれてくるはずがありません。国家というものは、誰かが「人々を統一しよう」と思ってできたのです。

 そのような思いがあるから、国家が生まれてきたのです。そんな思いがなければ、国家などできてきません。「俺がこの国を一つにしてやる」と思う人が現れるから、国家ができるのです。

では、何のために国を統一するのでしょうか? それは、俺が儲けるためです。簡単なことです。「俺はあくせく働くのは嫌だ。だから、俺は皆を働かせる。税金は俺のところへもってこい。俺が神様だ!」と思って、大王になりたい人が国家を造るのです。

 国家を造ろうと思う人がぶつかる壁が、既存の勢力です。豪族があちこちにいるのです。九州にも、四国にも、中国にも、関東にも、東北にも豪族がいるのです。「俺こそが、王だぞ!」という連中が造ったのが古墳です。

 日本の古墳の数は、約16万基です。それだけの王がいたのです。その豪族を蹴散らして「俺に従え!」というのが、全国制覇です。「全国を統一しよう」という意志をもった者がいるから、国家ができたのです。

 国家を造るまでは、戦争と闘争の歴史です。全国制覇をしようとする者は、各地の豪族のところへ出かけていき、「俺に従え」というのです。「はい、わかりました。貢物を捧げます」と言えば、大王様の配下になるのです。すると、「ここを治めることを許す」と言われるのです。

 「俺に逆らうなよ。逆らう者は皆殺し(genocide)だぞ」と言われるので、豪族の王様は、大王に忠誠を誓うのです。大王は、次から次へと豪族のところへ出かけていくのです。そこで、「俺に従うか?」と聞いて、従うならば、地方の王であることを許して、逆らう者は皆殺し(genocide)です。

 神武天皇の東征が、まさにそれです。神武天皇に逆ら豪族も出てくるのです。逆らった場合は、戦いです。戦で相手の王を破り、次の豪族の王のところへ行くのです。すると、また次の敵がでてくるのです。恭順するか、皆殺し(genocide)にするかです。

 神武天皇は、そのような戦いをして、奈良県の橿原宮までたどり着いたのです。そして、橿原宮で建国の宣言をしたのです。「ここに倭(ヤマト)の国を建国する」と言われたことにより、国が建国されたのです。

統一の根本は武力です。日本人は、そのことを全くわかっていません。豪族との話し合いで、神武天皇がヤマトの国を建国したのでしょうか? そんはなずがありません。

 国家というものは、征服によってできたのです。征服する者がいて、ヤマトの国を建国したのです。そのようにして、神武天皇は、橿原宮で国家の宣言をしたのです。

 神武天皇が建国すると、忠誠を誓った豪族たちが貢物を持ってくるようになったのです。ヤクザも同じです。ヤクザと神武天皇のやっことは、全く同じです。ただ、神武天皇は、2800年前の人です。神武天皇の統一は、2800年前に終わっているのです。

日本の底辺の最下層から湧いてきたのが、ヤクザです。ヤクザが日本を統一しようと思っても、2800年遅かったのです。「ヤクザが何を狙っているのか?」というと、全国制覇です。Y組は、全国制覇をしようとして狙っているのです。

 K会は九州を征服しようと思っているのですが、千葉県まで組事務所があります。K会も全国制覇を目指しているのです。代紋を掲げて国盗り合戦をやっているのです。代紋とは、戦国大名の家紋と同じです。

 織田家の家紋は、十六葉菊(じゅうろくようぎく)です。豊臣秀吉の家紋は、桐紋です。徳川家康は、三つ葉葵です。大名の家紋とは、ヤクザの代紋と全く同じです。ヤクザは、代紋を掲げて全国制覇を目指しているのです。

 ところが、神武天皇は2800年前のとっくの昔に全国制覇をしているのです。戦国大名は、「天皇を倒して全国制覇をしよう」とは、思わなかったのです。天皇は全国制覇が終わった人ですから、崇める存在です。下では「これは俺の国だ。あいつの国を盗ったら、お前にあげる」ということをやっていたのです。

 骨身にしみてわかってもらいたいのは、国というものは暴力によって成り立っているということです。ということは、ヤクザと全く同じです。国とヤクザの違いは、国は2800年前に全国制覇が終わっているということです。

 2800年前に神武天皇が暴力によって、倭(ヤマト)の国を建国されたのです。国とは、そのようなものです。だからこそ、国というものには、軍隊が必要です。軍隊を持って国を造ったのですから、軍隊がない人は国を造ることはできません。

 「おい、お前ら、これから俺が大王になるぞ。貢物を持って来い!」と言っても、「なんだ、コノヤロウ。ぶっ殺すぞ!」と言われて、軍隊がやってきて、殺されたら終わりです。だから、国を建国した人は、軍隊を持っているのです。

 軍隊の数が、その国の力です。国と軍は一体です。軍隊がなければ国はできません。国は軍隊がなければ治められません。それを「話し合いで国づくりが行われた」というのは、ウソなのです。日本人は、そのようなあり得ないことを信じ込んできたのです。

 徳川家康も天皇の下で政治をすることが許されたのです。家康は、征夷大将軍の称号を天皇陛下から賜ったのです。始めの征夷大将軍は、坂上田村麻呂です。坂上田村麻呂も、天皇陛下から征夷大将軍を授かったのです。

 神武天皇がヤマトの国を建国されて、この国が始まったのです。それだけ神武東征は、強烈だったのです。神武東征では、逆らう者は、徹底的に殺したのです。「神武天皇」という名前を聞くだけで、豪族が恐れたのです。(②に続く)

 

 

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