【英語リスニング】聖書 Genesis 創世記 第01章
宇宙の始めはどうであったのか? ①
さて、今日のお話は、「宇宙の始めはどうであったのか?」というお話です。
聖書の創世記には、以下のように書かれています。
「はじめに神は天と地とを創造された。」
[In the beginning God created the heavens and the earth.]
神が天と地を創ったのです。それで世界ができてきたのです。
しかし、仏教は違います。始めに天も地もありません。最初には、ただ一つの一法があったのです。この考え方の違いです。
仏教では、「宇宙の始めには、一つの法があった」と説きます。一法とは、何でしょうか? その一法のことを「妙法」と言ったのです。「妙法」というものが、あらゆるものをつくりだしたのです。
妙法をもっとわかりやすく言うと、「心」です。仏教では、心が一切のものをつくったというのです。神が創ったのではありません。自分の心が一切のものをつくったのです。
「宇宙の始めには何があったのか?」というと、量子しかありません。これは、量子力学によりわかってきたことです。
この世界を見ると、人間、犬、猫などの動物がいます。人間の奥をずっと見ていくと、人間は60兆個の細胞からできています。
細胞は、髪の毛になったり、人体の臓器になったり、心臓になったりするのです。「それは、どのように見ているのか?」というと、人間の目で見ているのです。人間の目で見ると、人間は人間、犬は犬、猫は猫に見えるのです。
もう少し深い考察をすると、その区別もなくなってしまうのです。人間の目で見るから、「人間とサルは違う」と見えるのです。
人間の中でも男と女の違いがわかり、田中さんと、山田さんは違います。この地球上には、大勢の人間がいるように思うのですが、そうではありません。
ここのところをよく聞いていてください。「人間は何からできているのか?」というと、60兆個の細胞からできています。細胞は、原子からできています。原子をさらに見ていくと、量子になってしまうのです。すると、世界は量子になると消えてしまうのです。
人間は、人間だと認識しているから、人間に見えるのです。「では、何が存在しているのか?」というと、人間など存在していません。量子があるだけです。私も貴方も量子からつくられているのです。
食物も量子からつくられています。血液も量子からつくられています。この世界には、量子しかありません。量子は、人間は見ているときには、見えるのですが、見ていない時には波になってしまうのです。量子は、そのような性格をもっています。
この世界を人間の目で見ていなければ、どのようになっているのでしょうか? 答えは、量子しかありません。量子というものは、光と粒です。それは、2つの性質を持っています。人間が見ているときには見えるのです。見ていないときには、波なのです。
アインシュタインは、「何だそれは? そんなものがあるはずがないだろう」と言ったのですが、後で、方向転換をしたのです。量子こそが真実の世界です。
「物質の根本は何か?」というと、量子です。それまでは、原子や電子が人間を構成する根本だと思われてきたのです。それをもっと分解していくと、その奥に存在しているものは素粒子です。
素粒子が集まって、様々なものができてきたのです。人間を分解していくと、細胞になり、原子になり、素粒子になってしまうのです。現在、わかっているだけでも素粒子は、96種類あります。
素粒子は、フォトンという光子です。物質の根源は、光です。光は人間が見たら見えるのですが、見ないときには波になってしまうのです。「見る」ということは、「波である量子を固定化して見る」ということです。
物質の本質は波であるから、何もありません。人間が見ると粒に見えるのです。光は、粒でもあるし、人間が見ていないときには、波になってしまうのです。世界には、それしかありません。
そのような世界の中で、「なぜ、現代社会ができてきたのか?」というと、人間が見ている分だけ世界ができてきたのです。宇宙にあったものは、量子だけです。人間の心は、後からできてきたのです。本当は心などありません。
人間が見ることにより、何かが見えてきます。人間の身体をつくると、目が見えます。すると目で見た世界と、見ていない世界を分けます。「世界は明るい」という心と、「世界は暗い」という明暗ができてしまうのです。それが人生です。
そこでもう一つ考えると、良い因をもって生まれてくる人、悪い因をもって生まれてくる人がいます。そんなものは、もともとありません。この世界には、何も無いのです。
「私は運が悪く生まれた」などという人は、いません。そのような「実体はない」ということです。現実的には運が悪い人は大勢います。運が良い人も大勢います。それは、なぜでしょうか? 素粒子を引き寄せているのが「心」です。
「素粒子よ、集まれ。私の身体をつくってちょうだい」と言うと、「わかりました」と素粒子が集ってきます。「私は血液をやります。」「私は心臓をやります」というように人体ができてきたのです。もともと素粒子に、区別はありません。
人間の心が素粒子を呼び寄せて、「髪の毛になってね、お願いします。素粒子さん」「こちらの素粒子さんは、私の心臓になってくださいね」と言っている人間も、素粒子からできているのです。この世界には、素粒子しかありません。
自分の心が素粒子を引き寄せているのです。「次回、生まれた時には、このような人生を歩みます。運がよく生まれます」というのも、「運が悪く生まれます」というのも、心が引き寄せていることです。
心を変えて、「私は運がよい」と本当に思うと、「運がよい」という素粒子が集ってくるのです。「運が悪いのよ」と思っている人には、運の悪い素粒子が集ってくるのです。
「みんな大変だ、大変だ」などと言っている人は、運の悪い素粒子が集まってきてしまうのです。「大変だ」などと言ってはいけません。そんなことを言っていると、雨が降っても「大変だ」、雪が降っても「大変だ」となってしまうのです。
「大変だ」と言い続けている人は、悪い運が集まってしまうのです。悪い素粒子が集まると、悪い現実が出てきてしまうのです。そのような人は、素粒子が現実をつくっているのですから、運の悪い素粒子に満ち満ちてしまうのです。
すると、本当に運が悪くなってしまうのです。「大変だ、大変だ!」となってしまうのです。「お金がない、大変だ」「雨が降った、大変だ」「雪が降った、大変だ」となってしまうのです。
「どうしてそのような状態になってしまったのか?」というと、本人がそのような世界が好きで、つくりあげてきた世界です。「私は運がよい人生を始めるから、良い素粒子さん集まってください!」と言えば、運がよい人生が待っているのです。この世界には、素粒子しかありません。良い素粒子に働きかけると、運もよくなってくるのです。(②に続く)
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