国家と軍隊 ② | 中杉 弘の徒然日記

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国家と軍隊 ②

 

 国家とは、どのようなものでしょうか? 一般には、「まず国家ができて、共同体ができて、それを守るために軍隊ができる」というように考えている節があります。

 現代の多くの日本人は、そのように考えているのです。日本には、自衛隊というものがありながら、どのように国を守ったらよいのかわかっていません。青山繫晴議員は、「自衛隊は軍隊ではありません」と、ハッキリと言われています。

 自衛隊は軍隊ではありません。自衛隊は戦闘ができません。いくら最新鋭の軍艦を所持しようとも、自衛隊は戦うことはできません。何故かというと、それらは憲法に明記されているからです。

憲法第九条

1.      日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。

2.      前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。

 

 国家というものは、人殺しをするものです。人殺しができない軍隊は、役に立ちません。憲法から見ていくと、自衛隊は人殺しはできません。交戦権もありません。

それを知っているから、ロシアや、中国の軍艦は、日本の領海内を侵犯しているのです。日本の領海内に侵入した敵国の軍艦を追いかけることはできても、自衛隊は発砲することはできません。

 もし、自衛隊が敵国の軍艦や、戦闘機に発砲をすると、刑法にかかってくるのです。刑法とは、国内法です。刑法によって裁判にかけられるのです。もし、自衛隊が発砲して敵国の兵隊を殺したら、殺人罪です。

 国内法で裁かれる軍隊があるのでしょうか? 敵国の軍隊が日本に攻めてきて、自衛隊員が発砲して死んでしまったら、日本の国内法で裁かれるのです。自衛隊員は、犯罪者として扱われるのです。こんなバカなことがあるのでしょうか?

 国を守るために自衛隊員が発砲して、敵国の軍人が死んだら、殺人罪です。軍隊をもっている国には、必ず軍事法廷があります。一般の法廷と、軍隊の軍事法廷は違います。2.26事件を起こした青年将校は、裁判にかけられたのです。それは、一般の裁判ではありません。軍事法廷の裁判にかけられたのです。

 軍事法廷は、一般の法廷とは違います。軍人は特殊な仕事です。敵国の兵隊を殺すのですから、軍事法廷で裁かれなければいけません。軍事法廷の基礎になっているものは、軍隊の規定です。軍人は軍人を殺してもよいのです。人を殺すための戦争です。

 「人を殺してはいけない」と言ったら、軍隊は成立しません。当然、軍隊は人を殺しますが、軍人と民間人は区別されています。民間人は殺してはいけません。そのように、国同士の戦争の形態を決めていく国際法があります。

 ハーグ陸戦条約では、「捕虜は殺してはいけない」などと書かれています。捕虜は白旗を掲げて「もう、戦闘は行いません」と言うのですから、捕虜を殺した場合は、国際法違反です。

 軍人は敵国の兵隊を殺すことはできます。民間人は、殺してはいけません。軍隊は、民間人を殺さないで、財産を奪わなければ、何をしてもよいのです。

「自衛隊は軍隊ではない」ということになると、自衛隊員を裁く法廷は、どうなるのでしょうか? 自衛隊員を裁くのは、日本国内の法廷です。軍事法廷で裁かれるのではありません。だから、自衛隊員は軍人ではありません。従って敵国の軍人を殺すこともできません。

 例えば、中国の戦闘機が領空侵犯をして、自衛隊機がスクランブル発進をして、中国機を追いかけます。「出ていけ!」とはいえるのですが、発砲して撃墜してしまった場合、自衛隊員は日本国内の裁判にかけられるのです。

 自衛隊員が「私は命令に背いて敵の戦闘機を撃墜しました」と証言すれば、殺人罪です。そんな軍隊はありません。世界中の軍隊は、国際法に従って戦争をするように、ハーグ陸戦条約では、「やってはいけないこと、やっていいこと」が明記されているのです。

 戦場では何をやってもよいのです。敵国の兵隊を殺しても罪には問われません。ただし、「やってはいけないこと」ということが国際法には、明記されています。それが、「捕虜を殺してはいけない」「民間人を殺して財産を奪ってはいけない」と書かれているのです。

 「国際法に触れなければ、あとは何をやってもよい」ということです。それが軍隊です。それから見ると、日本の自衛隊は軍隊ではありません。[Japan Self-Defense Forces]という、名前から言っているのではありません。

 自衛隊の名前をいくら変えても、自衛隊は軍隊ではありません。国際法で定められた「やってよいこと」もできません。「やってよいこと」というのは、制服を着た軍人同士が戦闘で殺し合いをすることです。それは、自由にできますが、自衛隊は制服を着た軍人も殺すことはできません。

 もし、鉄砲を撃って人を殺した場合は、国内法で裁かれるのです。こんなバカなことがあるのでしょうか? 自衛隊員は国を守りたくても、憲法によって国を守れないようになっているのです。

 結局、敵国の軍艦とガッチャンした場合、自衛隊の軍艦は逃げることになるのです。そのように自衛隊は、いつも問題になるのです。

 我が国の建国の歴史を考えてみてください。我が国の建国は、神武東征から始まります。神武天皇が東から征服して、日本の奈良の橿原宮で倭(やまと)の国を建国したのです。

 では、「神武天皇が建国できた原動力とは、一体何か?」というと、軍隊です。神武東征とは、軍勢をもって地方の豪族を攻めたのです。「お前、俺の言うことを聞くのか?」と聞いて、「はい、従います」と言えば、神武天皇の勢力下に治まるのです。ところが、「従いません」と言ったら戦争です。

 神武天皇は、戦争、戦争、戦争をしてきて、奈良の橿原宮で建国したのです。建国とは、常に軍隊とともにあるのです。(③に続く)

 

 

 

憲法は、破棄しかありません! ぜひ、お読みください!!

 

 

 

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