憲法改正の問題点 | 中杉 弘の徒然日記

中杉 弘の徒然日記

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 プライムニュースで憲法改正の論議をしていました。論客は渡部昇一さん、堺屋太一さん、石原慎太郎さんです。

 この三人とも保守系の人間だから、憲法改正について否定はではありません。前から僕も言っていますが、非常に重要な発言を渡部昇一さんが言っていました。この憲法で問題点があるのは、昭和21年に発令した憲法です。当時日本には主権というものがありませんでした。何も主体的に変えることはできません。

 日本国憲法ということで押し付けられた憲法ですが、実際は占領基本法です。占領軍が占領している国に押し付けた憲法が占領基本法です。これは違法です。今、中国の南沙諸島の問題で話題になっていますが、ヘーグ国際裁判所があり、「占領下にある国に憲法を押し付けてはいけない、それは違法である」と言っているのです。

 GHQが日本に憲法を押し付けたのは違法です。しかも、終戦は昭和20年です。GHQは、終戦の1年目に憲法を押し付けたのです。実際はサンフランシスコ講和条約の後に憲法はつくられるべきです。サンフランシスコ講和条約により日本は独立を認められたのですから、日本の本当の独立は昭和26年です。それまでは、占領下の日本だったのです。

 その段階で、占領基本法を破棄するべきだったのです。何故、これを言わなかったのでしょう。政治家は、そのまま憲法を引き継いで憲法問題には触れなかったのです。当然、「我が国は本日をもって独立しました。従って占領下に置いて改正した憲法は破棄します。」このように言っておけばよかったのです。

 「これから新しい憲法をつくります」と言えばよかったのですが、何を狂ったのか、政治家たちはそれを言わないで、日本は独立しました。憲法のことは言わないで、今になって「憲法改正だ!」とわめいています。この問題をきちんと解決しないとスッキリしません。

 面白いことを渡部昇一さんが言っていました。現憲法が国際条約で違反になると、明治憲法が残ります。明治憲法に帰ることになります。明治憲法に帰る日が1日でも、1時間でも、もっと言うならば、1分でもいいのです。「今の憲法がなくなりました。明治憲法に帰りました」その時間は1時間でも1分でもいいのです。そこから初めて憲法の改正の手続きが始まるという考えです。

 これが渡部昇一さんの考え方です。現在ある憲法を改正するなど意味がないのです。なぜ意味がない憲法を改正していくのでしょうか。改正する必要はないのです。憲法は破棄して明治憲法に戻り、その明治憲法の名において、「憲法を改正します」というのが筋です。憲法改正とは、明治憲法の改正です。

 占領基本法の憲法を改正するのではないのです。それをなくして、「明治憲法に戻りました。明治憲法から、新しい憲法をつくります」と言えば正当な手続きになるのです。これが渡部昇一さんの考え方です。これはしっかりとやらなければいけません。

「戦後憲法は定着しているではないか。定着しているということは、日本国民はその考え方を受け入れたのだ」だから定着したというのです。「日本人にあっている憲法だ」と言うのです。でも、それは違うのです。

 堺屋太一さんは、「憲法第九条など、難しい問題が出てくるから、まとめて全面的に改正するのは止めましょう。むしろ、皆が納得する部分から変えよう」と言うのです。一条でも改正すれば、憲法改正が認められます。「順番に改定して一番難しい第九条などは、後回しにしたらよいのではないか」と言っていました。元通産官僚だった人ですから実務的な考え方をしていました。

 石原慎太郎さんは、「現憲法は占領基本法だから破棄してただちに、明治憲法にかえる」と言っていましたが、プライムニュースでは、そのようなことは言っていませんでした。石原さんは「新憲法をつくる」と言っています。憲法改正ではなく、「新しい憲法をつくるのだ」と言い、「明治憲法に戻る」とは言っていません。

 非常に真面目な議論が行われていました。しかし、ここで重大な問題が起きてきました。今上天皇の退位の問題です。今上天皇は「憲法はこれでよい」と言われていました。竹田恒泰さんがそのように言っています。

 日本国憲法では「天皇は日本国の象徴」と書いてあります。考えてみたら。天皇は昔から日本国の象徴です。天皇象徴論は今始まったことではなく、昔から天皇は日本国を代表としている象徴です。

 現憲法はそれがしっかりと憲法に盛り込まれているから、それでよいのです。「この憲法は大事なのだ」とも言われています。戦前は明治憲法があり戦争ができる憲法でしたから、戦争に巻き込まれてしまいました。「これでいいではないか」と言われています。

 今上天皇が「退位したい」と言われました。まだ、82歳です。石原慎太郎が83歳です。石原慎太郎はすごく元気でした。石原慎太郎より1歳若い天皇が退位したいと言われたので「もうちょっと頑張ってもらいたい」と石原慎太郎は言っていました。

 これは爆弾発言です。天皇の退位の話をしだしたら4年かかります。皇室典範を変えていかなければいけないので、憲法論議などできなくなってきます。天皇の意見が先にくるのです。「私は退位したいのだ。法律を変えなさい」と言うと、様々な問題が出てきます。

 「最低4年はかかるだろう」と言われています。4年の間は、憲法改正はできなくなるのです。まさに高御座の御英断です。本当にできるならば、それでもよいと思います。皇太子さまもよいお年です。天皇になって不思議はありません。この時点で「退位する」という発言は、まさに神の発言です。これは、憲法改正どころではありません。大変なことです。自民党にとっては驚天動地です。誰も思ってみなかったことを天皇陛下は発言されたのです。

 天皇陛下の頭の中には「日本国」しかありません。「あいつが儲かる」「こいつが儲かる」など、そんな話は一切ありません。「日本国として、どうしたらよいのか」と考えられるので、御英断ができるのです。

 終戦の英断も天皇陛下しかできなかったのです。今回の御英断も大きな話題となっていくであろうと思います。

 金という朝鮮人は、「日本は占領されても抵抗しない。何千万人殺されても日本人は戦ってはいけないのだ。抵抗してはいけないのだ。殺されればいいのだ。その方が被害が少ないのだ。戦争やって相手が攻めてくる。こちらが打ち返す、戦争になったときに死ぬ人数と、「どうぞ殺してください」と言って殺される人数の方が少ない」など、こんなバカなことを言っているのです。

 「どうぞ、殺してください」と言って殺される数のほうが少ないはずだ。だから、そっちを取るべきだ」と真顔で言っているのです。鳥越俊太郎もその類です。「日本は戦ってはいけないのだ」と言うのです。

 侵略された場合は戦いではありません。勘違いしているのです。「なんだ、この野郎、喧嘩をやるのかよ!」というのが戦いのです。侵略されてガラスを破られて家の中に侵入されて「ぶっ殺すぞ!」と言えば侵略です。それに対して戦うのは自明の理です。そのようなボケた左翼陣営は、排斥しなければいけません。そんなことをしたら日本が滅びてしまいます。

 最後に渡部昇一さんの結論は「国家安泰」です。国家安泰の為に新しい憲法をつくらなければいけないのです。何故、安倍さんが憲法改正をやりたがるのでしょう。結構うまくいっています。

1.   もし、攻められたら自衛隊が戦うのです。それも現憲法下でやってきました。何もいじらなくてもいいのではないですか。現憲法下で解釈を変えればいくらでもできます。憲法第九条はよい例です。日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権 の発動たる戦争 と、武力による威嚇 又は武力の行使は、国際紛争 を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。と書いてあります。

 では、攻められたときにはどうするのでしょう。憲法には何も書いてありません。何も書いていないということは、やってよいということです。攻められた場合は、自衛隊が戦います。それでよいのです。そのようなことが言えます。

憲法第九条

2.   日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権 の発動たる戦争 と、武力による威嚇 又は武力の行使は、国際紛争 を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。

3.  前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力 は、これを保持しない。国の交戦権 は、これを認めない。

 問題は特に憲法の前文です。平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。と書かれてありますが、「平和を愛する諸国民に日本国を託していいのでしょうか。「皆さん、どうなりますかね。よろしくお願いします」などと、ピロキのようなことを言って、北朝鮮にお願いするのでしょうか。

 「諸国民は立派な人ですから、韓国人・中国人にお願いしたい。どうしたらよいでしょうか」とお伺いを立てると「日本は半分にしろ」と言われて「わかりました」と言うのでしょうか。

 日本の国家というものが、どのようなものか他国民にわからせていかなければいけません。もし、憲法を改正して新憲法をつくるならば、「我が国の2800年の伝統と、歴史と、ものの考え方」が、びっしりと入っていなければいけません。

 そうでなければ「エチオピアの憲法なのか、アメリカの憲法なのか、どこの国の憲法なのだ?」と言われてしまいます。誰が見ても「日本の憲法だ」とわかるようにしなければいけません。

 それには我が国の歴史と伝統と何が自慢なのかというと、「天皇を中心にして2800年の立派な国家を造ってきた」これを前面に打ち出さなければいけません。そうでなければ、憲法を改正する意味がありません。

 憲法を改正するならば、「2800年の歴史を持つ、万世一系の天皇陛下を頂いた日本国憲法をここに創起する」とやらなければいけません。これがないとダメです。大いにそうなるならば期待しましょう。



■日本国憲法前文

日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、われらとわれらの子孫のために、諸国民との協和による成果と、わが国全土にわたつて自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであつて、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。これは人類普遍の原理であり、この憲法は、かかる原理に基くものである。われらは、これに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する。

日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであつて、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。

われらは、いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであつて、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従ふことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立たうとする各国の責務であると信ずる。

日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓ふ。


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