ハイパーインフレ、日本はなるかもね | 中杉 弘の徒然日記

中杉 弘の徒然日記

毎日・毎日起きている事件について
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 日本の国家の借金は、1千100兆円です。気が遠くなる金額です。1兆円という金額は神武天皇の時代から1日100万円ずつ使って2800年経っても使い切れない金額が1兆円です。

 政府は豆腐ではないのですから、簡単に「1兆」「2兆」と言わないでもらいたい。2800年間毎日100万円使ってもなくならない金額が1兆円です。そのような計算をするとわかります。

 それが1千兆円と言ったら気が遠くなる話です。ちなみに日本の2014年の国家予算は96兆円です。そのうち、税収で上げているのが50兆円です。日本国内からは50兆円しか税金で入ってこないのです。それでは足りません。あとは借金です。また借金が増えるのです。年々50兆円借金が増えていく計算になっているのです。何をやっているのでしょう。50兆円しか収入のない人が96兆円使っているのが今の予算です。どんどん増えているのです。

 その他、返せない借金が1千100兆円あるのです。毎年50兆円増えていくのです。2年間で100兆円増えてしまうのです。これは返せないのです。どうやって返すのでしょう。絶対に返せません。

 国家予算は96兆円です。その中の予算をさいて10兆円を帰していくとしたら何年かかるでしょう。1年間で10兆円、10年かかって100兆円です。その間、借金はどんどん増えていくのですから借金は減らないのです。

 このような問題を日本経済はもっているのです。経済人は「日本はいくら借金があっても大丈夫です。何故かというと日本国内で借金をしているからです。外国が国債を買った場合はまずいのです。日本人がもっているならば、万が一破産しても日本国民に借金しているのですから「払いません」と言えば終わってしまいます」と言うのです。

 この借金は国債になっているのです。国民がみな国の借金を持っているのです。それを国債といいます。その国債を「払わない」と言えばよいのです。外国の場合は、それではすみません。支払いが出来なければアウトです。

 しかし、日本人なら治まるだろうという考えです。「おじいちゃん、おばあちゃん、国債を持っているだろうけれども当分払わないから勘弁してください」と言えば済むと思っているのです。まさに踏みつぶしです。「返さない」とは言いません。支払ストップです。

 金利もストップ、支払いもストップします。最初は1年くらいのことを言うでしょう。1年経つ前に期間が延びて「3年にしてください」と言い、次に「10年にしてください」と、そのようにやっていけばよいのです。

 すると借金があろうと日本人がもっているお金だから平気なのです。そのようにやっていけばよいのですが、あまりにも無様です。日本政府はそんなことはやりたくないのです。日本政府がやりたいことはハイパーインフレです。ハイパーインフレとは、今日100円で1本の大根が買えたのに、明日になると200円になってしまうことです。10日経ったら千円になってしまいます。物価の上昇がすごいのです。大根1本100円が10日間で1千円になってしまうのです。

 すると物の値段がすべて上がり、リンゴ1個千円、ニンジン1本千円、みかん1個500円、そうなってしまうのです。

 すると政府の借金は減るのです。すべての物価が上がると、1千100兆円借金があっても物価が上がるのですからお金の価値がなくなってしまうのです。1千100兆円の借金があったにせよ、お金の価値が10分1になってしまうので、日本の借金は110兆円の借金になってしまうのです。

 政府は物価が上がることは大賛成です。それが「デフレからの脱却」と安倍さんが言っていることです。デフレとはお金の価値が下がることです。商品が売れません。ラーメンを650円で売っている人がいます。すると500円でラーメンを売る人が出てきます。すると300円でラーメンを売る店が出てきて、安売り競争になってしまうのです。しまいにラーメン1杯200円になってしまうのです。

 ラーメン1杯200円になれば皆は喜びますが、200円では絶対に元は取れません。その店は潰れてしまうのです。デフレの時代は経営者にとっては大変に難しい時代です。物価が安くなるので庶民にとっては生活しやすいのです。洋服が昨日まで1万円だったのが、今日は5千円になるのです。

 お米も5キロ5千円だったのが、明日は2500円になれば主婦はうれしいのです。生活しやすい時代がデフレの時代です。しかし、企業の経営者はものすごく苦しむのです。物を造っても売れません。売れても値段が安いのです。値段が安ければ利益はでません。利益は出ないけれども生産は続けるのです。会社は赤字ですから、企業経営者はとたんの苦しみを味わうのがデフレです。

デフレを脱却するには、死に物狂いで本当に良い物を造らなければいけません。世の中にない物、すごい物を造れば、デフレは関係ありません。自分だけしかできない物を造って、「これは良い物です」という商品ならば値段の競争のしようがありません。だから儲かるのです。

 そのような企業だけが生き延びていくのです。優秀な経営者はそれをやろうとして、死に物狂いでやろうとするのです。或は鉄をつくるのに単価を下げて5分1くらいでできるようにしないと、デフレの時代を生き延びていけません。

 新しい物を発明して高く売れれば生き延びていけるのです。それができない経営者は値段競争に巻き込まれてしまうのです。値段競争をやれば潰れるのです。原価で商売はできないので企業はバタバタと潰れるのです。

 しかし、庶民にとっては良い時代です。我々が使っている電化製品はデフレの時代に生まれてきたのですから、「デフレは悪い時代ではない」と長谷川慶太郎さんは言っています。

 インフレはどうでしょう。インフレは物価がどんどん上がってしまいます。「明日になると背広が1万円になってしまう。今日買えば5千円だから早く買わないと損だ」という意識になります。インフレになれば物は動き出します。

 デフレの時代は買わなくて待っていればもっと物価が下がります。インフレの時代は「早く物を買っちゃおう!」と思うので経済活動が活発になるから、安倍さんはそれを目指しているのです。デフレからの脱却をするためにまずお金をばらまいたのです。

 日銀がお金をばらまいたのです。ところがまだインフレになっていないから庶民は物を買いません。企業経営者の側もまだ物が売れていないから、お金を借りて工場を造ったりしません。

 大企業の連中は儲かっているから400兆円のお金をもって黙って見ているのです。そのような状況です。政府の狙いはインフレにして、国の借金を減らしたいのです。あからさまにやるとまずいのです。そうはいっても、デフレを脱却しないとお金は動きません。

 巨大なインフレを作っていく方法はあります。これは不動産を動かすことです。一番インフレをつくりやすいのが不動産と株です。お金はあるのです。有り余ったお金がどこへ行くのかということです。株に行けば株は上がります。不動産にそのお金が流れれば、「1億円で土地を買ったのか、俺も買っておけばよかった。俺も上がったら土地を買うよ」となり、インフレに導いていくのは、株が暴騰すること、不動産が上がることです。

 安倍さんはそのような状況をつくろうとしたのですが、そこで中国株がドスンと落ちて「株は信用できない」というのが現在の株の見方です。これから長い目でみればそうなるのですが、株が危なくてアメリカが利上げをしたので、アメリカにお金が集まってしまいます。

 マイナス金利もその中で打たれた手であり、「銀行においてもマイナス金利だから預かり賃を取るぞ!」と言えば銀行に預ける奴はいません。「お金が銀行からなくなれば何か買うだろう。工場もつくるかもしれない。或は株を買うかもしれない」という魂胆です。お金はあるのです。

「銀行にはおいとけないから株でも買おうかな」と思っていたところで中国株がドカンと下がったので、株を買っても危ないな」と思ってしまったのです。

 株は一時的です。状況は株が上がる仕組みになっているのです。しかし、そのようなことが起きて動かないだけで、最終的には株は上がると思います。政府は計画的に上げていくだろうと思います。

 金額でいうと25000円くらいまでは上がると思います。長い目でみてということです。3年くらいかかるかもしれません。それと同時に不動産が気が付かないところで上がりだして、ハイパーインフレの始まりが音をたててきているのです。

これがこれからの経済の流れです。自分のお金は大事ですから間違いのないようにしていきましょう。



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