真剣と木刀 | 中杉 弘の徒然日記

中杉 弘の徒然日記

毎日・毎日起きている事件について
ユニークな視点で書いています。

この間テレビを見ていたら、宮本武蔵がつくった木剣をさわらしてもらえる場面がでてきて、恭しく触らせてもらう場面がり、タレンドが感動している場面がありました。2尺3寸くらいの小さい木剣で、小太刀(こだち)というものです。

 宮本武蔵は木剣を自分でつくって愛用していたのです。武蔵は巌流島での佐々木小次郎との対戦以前は真剣をつかっているのです。武蔵は船の櫂(かい)を削った木刀で立ち向かい、一撃の下に小次郎の脳天をかち割り、小次郎は死んでしまったのです。

 それから武蔵が刃物で人を斬ることはありません。刃物で人を斬るということは、嫌なことです。相手を斬った場合、首がちょん切れたり、腕や足もなくなってしまいます。胴を斬れば内蔵からはらわたが出てきて、見られないざまです。脳天を斬れば脳みそが飛びててしまいます。坂本龍馬はこれでやられてしまいました。

 西洋の剣のほうがまだよいのです。西洋の剣は突き刺すようになっています。突き刺すと外傷は残りません。心臓を突けば死んでしまいますが、血だらけになり臓物が飛び出すようなことはありません。拳銃もバンと撃てばひっくり返って死んでしまいます。あまり、真剣は使うべきではありませんし、使う必要もありません。

剣道のある名人が「君、木刀は真剣と同じだよ」と言ったのです。剣の達人になったならば、木刀は真剣と同じです。ただし、「達人になったならば」ということです。達人になったら木刀は真剣と同じです。

 よく映画でも道場の中で木刀での立ち合いシーンがありますが、そんなことはあるはずがないのです。木刀で打てば、肋骨はくだけ、脳天を打てば即死です。小手の場合は手が折れてしまいます。木刀はものすごい威力があるのです。

 僕も最近は「木刀は真剣と同じだ」と思っています。名人が木刀を持てば、5~6人はぶっ倒れてしまいます。まして頭を木刀で打てば死んでしまいます。首筋を狙えば、気絶です。手を木刀で打てば手が折れます。足を木刀で打てば足の骨が折れます。胴に入れれば肋骨が折れます。

 名人は木刀を大事にします。10万円くらいの木刀もあります。一番よいのは、黒檀の木刀ですが、ずっしりと重いのです。それから樫(かし)や枇杷(びわ)の木刀もあります。僕は軽い木刀が好きです。重い木刀はあまり使いたくありません。名人が持てば軽くてよいのです。重たい物を振り回しても当たらなければよいのです。

 そんなに重いものは振り回せません。長さが2尺3寸くらいで、小ぶりで細くて丈夫な木刀があれば十分です。威力たるものはすごいものです。名人が打てば、ものすごダメージを与えることができます。よい木刀は大事にするのです。

 真剣ももちろん大事にしていますが、絶対に抜くものではありません。見せるものでもないのです。真剣が出ることはまずありません。お殿様がもっていたよい刀は実戦で使ってなどいません。だから名刀が現在も残っているのです。戦争で使っていたら刃こぼれして、どんどん研ぐので細い刀になってしまいます。名刀は斬りあいには絶対に使いません。家にしまい込んで神様として大事にするものです。せいぜい使えるのは木刀です。

 そのように発想を変えて剣道を修行するとかなり上手くなると思います。竹刀剣法など役に立ちません。実際はつばぜり合いなどできません。触ったところは大けがをするのですから木刀で十分です。

 木刀は国家の原理でもなんにでも当てはまります。真剣といえば、原爆や水爆になりますが、そんなものはなくても、やる気になればやれるとわかってくるのです。真剣だけが刀ではありません。3歩手前の木刀でも有効な武器になります。国家というものを考えたときに、有効な武器は何かといったら、そのようなことも考えたらよいと思います。

 木刀ではないにしても、身の回りの物はすべて武器になります。普通はそんなことは考えていません。箸1本、鉛筆1本でも武器になります。武器としてつかった場合は相当な威力を発揮します。割りばし1本でも武器になります。普段、考えていないから使えないのです。

 お湯がフツフツとわいていたら、お湯も立派な武器になります。ビン1本でも立派な武器になります。なんだって武器になるのです。普段から使い方を考えておくのです。傘1本でも立派な武器になります。

 石も武器になります。このように考えるのです。暗がりで歩かなければいけないことがあるならば、大きい石を2つ拾いポケットに入れるのです。パッと上着を脱いで振り回せば襲い掛かってきた敵にダメージを与えられます。効果てきめんです。石が当たれば相手はイチコロで倒れてしまいます。

 暗がりを歩くときは石を2つ持っていれば怪しい奴がきたら、顔面にちたたきつけるのです。何故、2つの石を持つのかというと、はずれる場合があるからです。もう一つの石を投げればよいのです。まず、「勘弁してください」と謝りながら、周りの武器を探すのです。「あそこに角材があるな」と武器を探すのです。怖がるとそのようなことができなくなるのです。

 「すいません」といいながら、石で殴るのです。殴っていけない個所があります。レンガなどを投げて頭に当たれば死んでしまう場合もあります。頭を殴らないでどこを狙うのかというと首です。もし、30センチくらいの棒しかなければ首を狙うのです。イチコロでひっくり返ってしまいます。

 キックボクシングで首にパンチが入るとスパンと倒れてしまいます。頭を狙ってはいけません。ただし、箸しかない、鉛筆しかない場合は目を突くのです。イチコロです。割りばし1本でよいのです。油断させておいていきなりやるのです。

 「来ないで!」と振り回して威嚇すると取られてしまいますから、いきなりやるのです。黙ってバンと目を突き刺すのです。それで終わりです。鉛筆1本、割りばし1本の場合はそのような戦いをやるのです。

 催涙スプレーなども売っています。それも「催涙スプレーだ。かかってこんかい!」とやるのではなくて、いきなりやるのです。いきなりバッとやると相手はしゃがんでしまいます。そのようにいつも自分の身の回りの武器を考えて油断をなくしていくことが大事です。

 喧嘩の上手な人は、因縁をふっかけられたらまずツバをふっかけるのです。「この野郎!」とまず、ツバをふきかけます。その瞬間に顔面をバンとやるのです。その瞬間を攻撃すれば相手は参ってしまいます。その点、不良は上手いのです。タイミングを取ってやってきます。そのようなことを考えながら、本当の不良には近づかない、危ない奴には近づかない、知らない人とは話をしない、万が一のときにはそのように考えておくと、あらゆるものが武器になります。


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