国会の安保法制 | 中杉 弘の徒然日記

中杉 弘の徒然日記

毎日・毎日起きている事件について
ユニークな視点で書いています。

 国会の中継を見ていて大変なことがわかりました。特に安保法制には関係ありませんが、山本太郎が演技ぽくて良かったと思います。

 大事なことは「原発をどうするのですか?」ということです。「対策はとれているのでしょうか。ミサイルが原発に飛んできた場合はどうするのですか?」と山本太郎議員が質問するのですが、答えられないのです。政府の回答は「ミサイルが飛んできた場合は、30キロ圏内の外に逃します。それ以上対策はないです」そんな回答です。

 対策が何もないのに政府は鹿児島の川内原発を再稼働するのです。何を考えているのでしょうか。山本太郎は非常に迫力があり、政府は一つも答えられないのです。再稼働すれば大変なことになるのです。地震もある、活断層も新たに発見されている、そこにミサイルが飛んできたらどのようなことになるのでしょう。「想定していません」政府の回答は、その程度なのです。日本政府は、そんな甘い考えで原発をまた再稼働するのです。山本太郎の質問はなかなかよかったと思います。

 それから共産党の連中の質問も鋭かったのです。一つは自衛隊と米軍がアリゾナ砂漠の演習場で合同演習をしたのです。そこに日本から78式戦車ももっていったのです。「何のためにこんな演習をするのですか。しかも砂漠です。50キロ×70キロの広大な砂漠地帯で合同演習をやったのです。重機関銃もロケットランチャーもすべて備えて練習したのです。

 演習場の中には中近東のモスクが造ってあるのです。中近東と明らかにわかるとこで自衛隊が合同演習をしてドンパチやっているのです。何のための演習でしょうか。総理の話ではそんなことはないと言っています。どんなことがあっても米軍と一緒に出動して軍事行動をすることはないと言っているでしょう。軍事行動はないと言っているのに、わざわざ自衛隊がアメリカに出かけて合同演習をするのですか?」と聞かれて安倍は黙ってしまいました。答えられないのです。

 当初、「自衛隊が出かけていくのはホルムズ海峡だけ」と言っていたのです。「ホルムズ海峡に機雷をまかれると、日本にとって重要な安保上の問題が生じます。機雷を並べられるとタンカーが通れなくなります。ホルムズ海峡は日本の生命線です。その場合、自衛隊は出動して敵の中に入って機雷除去をやります」というのです。

 機雷除去は戦闘行為として受け取られるのです。機雷をまいたら壊しに来るのですから、機雷をまいた国から見れば明らかに戦闘行為です。それはやるのです。「何故ならばホルムズ海峡は日本の生命線で需要な意味があるから米軍と一緒に日本が掃海します」このようなことを言うのです。

 ところが安倍さんは最近「中国が脅威だ」と言い出したのです。「南沙列島はどうするのでしょうか?」と言いだしたのです。もう安倍さんは出かけていくつもりなのです。南沙列島にも自衛隊が出るのです。

 ということは、世界各国に先制攻撃をするのです。こんな質問も共産党に言われていました。「米軍は仕掛け仕事をやるのです。仕掛けをやらない限り、世界一の米軍にミサイルを撃ってくる馬鹿はいません」と言っていました。その通りです。北朝鮮が一発でもミサイルを本当に撃ったら、アッと今に壊滅させられてしまいますから、そんなことはあり得ません。

 本当の意味で日本の安全保障とは潜水艦です。日本の潜水艦は音が静かで捕まえられないのです。飛行機の場合は姿で「来た!」とわかります。潜水艦だけは捕まえられないのです。ミサイルを撃つとブーンと飛んでくるのです。いくら早くても飛んでくることはわかりますが、潜水艦だけは捕まえようがないのです。

 日本の海にはこの潜水艦がウヨウヨいるのです。米軍の原子力潜水艦は20基の水爆を積んでいます。その一つの水爆が三つに分かれるのです。ということは、水爆を60基積んでいるのです。この一つの原爆はどのくらいの大きさかと言うと、車に積んである三角停止板、あれくらいの大きさです。水爆はこんな小さくなったのです。

 それが北京、モスクワに照準が向けられているのです。一つの潜水艦で全世界の都市が消滅してしまいます。北朝鮮もそうです。アメリカに原爆を撃ったら一発で終わりです。その1基の水爆は広島に落ちた原爆の2千倍の威力があるのです。2千倍の威力のある水爆が三つも飛んできたら、もう北朝鮮は終わりです。そんなことはわかっているので、アメリカに向かって原爆を撃ってくる馬鹿はいないのです。

 中国もそうです。北京・上海・南京にボンボンボンと三つ飛ばせば終わりです。そんなアメリカに向かって撃ってくる馬鹿はいないのです。仕方ないからアメリカは自作自演をやるのです。飛んできたことにするのです。やられたことにするのです。「やられたー!」と言うのです。やられるわけがありません。自作自演しかありえないのです。

 すると自衛隊は「アメリカの艦隊に爆弾が飛んできた? それは一大事だ!」と言って、相手国の中国が「日本を攻撃する」と言っていないのに、日本は中国を攻撃するのです。「それは先制攻撃と言うのですか?」と聞くと、安倍さんは「そうです。先制攻撃をやるのです」と言うのです。

何それ、分かりますか? 日本は何の戦争もしていないのです。中国は「日本を攻撃する」とも言っていないのです。アメリカが「やられた!」と言うのです。それだけで日本は先制攻撃をするのです。

 中国から見るとミエミエです。アメリカの「やられた!」というのもは自作自演です。そこへ日本から攻撃を受ければ向こうは撃ち返してきます。もうそれで戦争です。すぐに戦争になってしまいます。「ここでやられたら南沙列島までいくぜ!」となり、あっという間に大戦争になってしまいます。

 安倍さんもそういっているのです。それに気が付いた有識者たちは「これはダメだ。憲法違反だ」と言っています。憲法学者の小林さんは1千名の弁護士とともに「この法案は憲法違反であるから無効である」と、訴えるというのです。この法案は通らないでしょう。

こんな無理をやって、本当のところは自衛隊がアメリカの下請けで使われるということが本音です。それを集団的自衛権の要素など何もないのにやっているのです。この法案がどうなるか、皆で見守っていくと同時に防衛力を高めていくことはいいことです。僕はそう思います。

 自衛の防衛力を高めてアメリカの戦争に日本がまきこまれる必要はないということをはっきりと認識する必要があります。




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