日本から憲法はなくなった | 中杉 弘の徒然日記

中杉 弘の徒然日記

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「憲法というものは、政治権力を縛るものだ」
ということを日本人はあまりよく分かっていません。「国民を縛るのが憲法だ」という解釈をするのです。日本の予算でいうと権力の側は100兆円の予算を持っています。

 我々は1銭も持っていません。1兆円という金額は、神武天皇以来、毎日100万円ずつ使って2800年かかってもなくならない金額が1兆円です。それを政治家は、100兆円も持っているのです。大変な権力です。

 政治家が「橋を造れ」と言えば橋ができてしまいます。「学校を造れ」と言えば学校ができてしまいます。「病院を造れ」と言えば病院ができてしまいます。すぐに出来てしまいます。庶民がいくら「学校を造れ」と言っても一つもできはしません。

 政治家の発言で何でもできてしまうのです。軍隊も法律をパッとかえれば、戦争に行くこともできてしまいます。「死刑の廃止」と法律をかえれば、死刑も廃止になってしまいます。反対に「犯罪者の刑期を重くするぞ」と言えば、刑期は重くなってしまいます。凄い権力です。

 政治家が持っている権力を縛るのが憲法の目的です。日本国憲法は、我々国民を縛るものではありません。国民を縛っても、何もできないのです。政治家は、踏めば100兆円という金額が出るのです。何でもできるところに、箍(たが)をはめるのが憲法の役割です。憲法に書いてあることを政治家は忠実に実行していかなくてはなりません。それを実行していかなければ、政治家は国民との約束を破ったということになります。

諸外国に行くと、「憲法裁判所」があります。地裁・高裁・最高裁というものとは別に、独立して「憲法裁判所」があるのです。「憲法違反かどうか?」ということをここで判断するのです。日本にはこのような裁判所がないのです。政治家のやりたい放題で、日本国憲法は破られていると言ってよいのです。

日本国憲法で規定する「基本的人権」は、もうありません。「国民は健康で文化的な生活をおくれる」という規定ももうありません。ホームレスがどのくらいいるのでしょう。家がなくて自殺する人は、年間10万人もいるのです。毎日入ってくる鉄道の飛び込み自殺では、1日3~4人も死んでいます。

「文化的な生活」などありません。もう政治家は、日本国憲法を破っているのです。飢え死にしている人もいるのです。食べる物がなくて、アパートでひっそり死んでいるのです。そんな人は大勢います。

日本国においては、基本的な人権は認められていません。例えば、我々と官庁が裁判をした時には、まず官庁の勝です。つながっているのです。「官庁のやる事は間違いない。庶民のやることは間違えている」というのですから、そのような判断が下って裁判所に持ち込んでも全て却下です。

そして、朝鮮人を地方公務員として採用しています。これは、どういうことなのでしょうか。そんなことが日本国憲法に書いてあるのでしょうか。日本の公権力は日本国民が担うものであり、外国人が担うものではありません。これも憲法違反です。

もっと大きく言うならば、自衛隊も憲法違反です。第九条に「交戦権を保持しない」と憲法に書いてあるのです。そして、「軍隊を持たない」と書いてあるのですから憲法違反です。それも破っているのです。

これは、自衛隊がよいとか、悪いとかの論争ではありません。もちろん、あった方がよいのです。でも、憲法違反です。

更に憲法違反を行い、集団的自衛権を認めてしまったのです。自衛隊の段階で憲法違反なのに、集団的自衛権の行使を認めるなど、日本国憲法はもう滅茶苦茶です。日本国憲法は音を立てて消えているのです。もう一つも守られていないのです。守られていないということは、「憲法がない」ということと同じことなのです。

憲法というけれども、イギリスの憲法は文章がないのです。不文憲法または、不成典憲法と言われています。慣習法といい、「長年イギリス人はこのようにしてきた」「イギリス人がやってよいこと」「悪い事」を習慣的に実行してきた憲法です。

でも、立派にイギリス国民が守っている形があるのです。「女王陛下は尊敬する」「女王陛下はイギリスを代表する」などとは、書いてはいませんが、当たり前のこととして実行されているのです。

日本のように成文法といって文章に書いていないのです。日本の場合は、文章に書いても破られてしまっているのです。その意味では亡国なのです。「破られているのだから、憲法を改正する」という理論が出て来ても当然です。

憲法とは、国家と議員と公務員に対して、足かせ手かせをはめるものだというもので、その中でしか政治家の公権力を発動してはならないのです。その事をもう一度再確認する必要があるのです。

憲法がウソをつけば、国民はみな出鱈目になってしまいます。「憲法にはこう書いてあるけれども、こうだ」と言ったらきりがありません。日本国憲法には「人殺しはしてはいけない」とは、書いてありませんが、屁理屈をつけたら何でもできてしまいます。

そのような解釈は間違っているし、もうすでに政治家は、日本国憲法と国民を踏みにじっているのです。反省しろ!




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朝堂院大覚 剣道と神道 2014 ・6・5


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