◎ メンバー発表(後編)~日程と 距離と相手の力量と~ | スマイルノート♪/なかしまたかおベイベー☆

◎ メンバー発表(後編)~日程と 距離と相手の力量と~

(『前編』のつづき)


というわけで森保さんが選んだメンバーはコチラ。
 ↓↓↓

※11/12、負傷辞退の前田大然に代わり、渡辺剛が追加招集。
 11/13、負傷辞退の川辺駿・伊藤敦樹・古橋亨梧に代わり、佐野海舟・細谷真大が追加招集。
 11/15、三笘薫が負傷辞退。
 11/17、鎌田大地が負傷離脱。


やはり案の定、森保さんはこの2試合をワンチームで臨むようです。
欧州→日本→サウジ→欧州という移動を立て続けに強いられる選手への負担は多大なものがあると思いますが、森保さんは「そのくらいやれよ」ということみたいです。




会見でも そのあたりの質問がなされました。
森保さんの返答を要約するとこんなカンジ。
「もちろん選手への負担や、それによるケガのリスクが上がるのは承知している。
それらを軽減させるために各試合でメンバーを変えるということも考えたが、メリット・デメリットを考慮した結果 今回の結論に至った。
今回の2試合をワンチームで臨むことにより、チームとしての結束が固まっていくというメリットを重視した」
とのこと。

まぁ確かにそれはメリットとしてあるでしょうね。
ですが2021年3月、森保監督率いる日本代表はアジア2次予選でモンゴルと戦い14-0という大勝を演じた。
・・・が冨安の負傷という代償を負った。
冨安は結果的にカタールW杯で満足に稼働することが出来ず、チームはベスト16止まり。
その後 吉田麻也が退き、板倉と冨安がセンターバック(以下、CB)を務め始めた途端にチームは劇的な進化を遂げる。
DFのウラのスペースを対処できるCBが二人もいることによって全体を高く設定することが可能になり、前からのプレスからのショートカウンターで対戦相手は一網打尽。
それが今…というわけですが、遡ると2次予選での冨安の“無駄な”起用がなければ、カタールW杯でのベスト8以上もありえたんじゃないかと結びつけることも出来るわけです。

これをこじつけだと考える人は本当に甘い。
この世の中で起こる事象には、必ず因果があります。
それを分析し見極め改善していくことによって、未来は明るく照らされる。

そう考えると、森保さんは同じ過ちを犯そうとしているなと感じます。
ミャンマー戦で大勝はするでしょうが、誰かがケガをするかも知れませんね。
それがまた冨安だったりしたら目も当てられない。

「サッカーは格闘技みたいなもので、選手である以上は常にケガのリスクとは隣り合わせだ」なんてことも森保さんはおっしゃってましたが、コチラ側はそういうことを言ってるんじゃないのよ。
「弱小国相手にそのリスクを背負う必要が本当にあるんですか?」という話。

「2次予選をなめるな」と森保さん。
いやいや、2次予選ぐらい飛車角抜きでも勝てなきゃダメでしょ。
W杯優勝を目標に掲げてるんでしょ?
2次予選を全力で戦った代償でW杯を落としたら本末転倒やん。
前回の教訓をどう考えてるの??

・・・などと反射的に思ってしまうわけですが、会見ではそこをつつく記者というのは皆無でした。
なんと嘆かわしい。
日本はまだまだ“そういうレベル”なんだなと思いましたね。
歴史をすべて頭に入れて、因果関係の整理をして、場に臨んでるメディア・ジャーナリストが一人もいない。

おそらくですが、これを読んでくれてるあなたも2年半前のモンゴル戦での冨安のケガのことなんて もうとっくに忘れてしまってるんじゃないでしょうか。
あの時あんなに騒いだのに。
実に嘆かわしいですよ。

今回、誰が入った・誰が外れたなんてことはまぁまぁどうでもいいことで。
大事だったのはそこなんです。
監督がきちんと教訓を得て判断を下せているかというところ。
相馬・鎌田・堂安がいようがいまいが、板倉・旗手・敬斗がいようがいまいが、何にしても日本は勝つんだから。
W杯には出場できるんだから。


(敬称略m(_ _)m)