◎ 香港戦 ～レビュー～

※試合の結果・メンバー・フォーメーションはコチラ。

スゴいじゃな～い！
スコアや内容もさることながら、特に得点に多く関与した小川・大島・菅・田川。
プレビューで予想とした展開とは全く逆になってしまった。

小川はなんといってもハットトリックですよ。
素晴らしい。
A代表でハットトリックなんてなかなか出来るもんじゃない。
しかもデビュー戦で。
2010年1月のイエメン戦での平山以来。

めっちゃ覚えてる。
A代表の試合って基本テレビ中継があるのに、確かこの試合だけはそれがなかったんだ。
1993年からA代表の試合は全部チェックしてきたのに、この試合でそれが途切れた。
だからスゴい覚えてる。
テキストで試合の成り行き想像するしかなかった。
「へぇー、平山ハットトリックしたんだ？」って。
「え！山田直輝、重症！？」って。
結局、映像は未だに見れずじまい。
懐かしい。
もう10年も前なんだな。

…脱線してしまいましたが、小川の“それ”は“それ”以来とのこと。
イイネ。

大島は世間から長らく待望論がささやかれていて、ようやくA代表の試合で存在を見せつけた格好。

彼ももう26歳でっせ。
時間かかったね。
中盤を支配する様は柴崎を凌ぐほどだった。

記録をきっちりと残したことも素晴らしい。
2アシスト。
これが出来ると、相手にとっては脅威になる。

今日の大島は王様だった。

菅も1ゴール1アシスト。
いいじゃないスか。

先のルヴァン杯決勝でもあわやMVPか？っていう活躍をしてたし、何気にプチブレイクしてますな！
杉岡が調子を落としてる隙に、一気にまくってしまった。

田川。
消えてる時間帯も多かったけど、1ゴール1アシストというのは掛け値なしに素晴らしい。

オフェンスの選手は、こういった仕事をキッチリしてくれるなら89分眠ってていいと 自分は思う。
90分間ずっと頑張っていながら全く数字を残せない選手よりも数恒河沙倍いい。
メッシはそれを毎試合続けてバロンドールを獲り続けてる。

…そう。
メッシのように これを 毎試合続けることが大事 なんですよ！
小川・大島・菅・田川、全員そこが大事。
たかだか1試合で、しかも著しく力の劣る香港相手に出した結果なんてのは「ふーん」で終わっちゃう。

小川はまだ平山レベルにも到達出来てないし、これで大島が柴崎を越えたなんて言ったらCWCやW杯で活躍してスペイン移籍をもぎ取った柴崎に失礼。
菅は…うーん、杉岡が最近パッとしてないから確かにもう越えてるかも。彼は順調。
無論、田川はメッシの足元にも及ばない。

とにかく全員、追試が必要でしょう。
まずは次の韓国戦、出番があるなら この香港戦がフロックでないことを示して欲しいなと思います。
でなきゃ、まだまだ本気のA代表には加われねぇ。
森保さんにはキッチリと彼らにチャンスを与えてあげて欲しいなと思います。

かつて武藤雄樹が2015年のE-1で2ゴール（2試合）決めたのに、それっきりだったのはもったいなかった。
ハリルは体脂肪率を理由に代表から外したらしいけど、体脂肪がどうであれ100試合で100ゴール獲れる選手ならA代表に呼ぶべき。
そのチャレンジをしなかったのは、ハリルが監督としていただけなかったところ。
本当に彼の言うとおり体脂肪率が結果に直結するのかどうかは、ある程度 武藤ｭを呼び続けて使い続けた後に判断しても良かったんじゃないかと思う。

同じ轍を踏まないように、森保監督は彼らにチャンスを与えなければいけない。
代表監督は歴史を踏み台にしてナンボだ。
知ってるかな？その歴史。森保さん。

仲川は少々窮屈そうでした。
何も出来なかったねー。

でもオレは仲川が好きだ！
マリノスに入って紅白戦で活躍しても本番で使ってもらえなくて、ケガしたり、J2に左遷されたり。
彼がロン毛だった頃から 気になってずっと見てきた自分としては、日本代表で10番を着けてプレーしてる姿を見るのは非常に感慨深かったっス。

香港戦は全然だったけど、今シーズンのMVPという唯一無二の存在なので、ある程度 優遇して長い目で使い続けてもらいたいなと思います。
宇佐美のように長期にわたって結果が出せないようならしょうがないけども。
彼もまた、1試合だけでは まだ何とも言えない。

この試合 最大の収穫はなんと言ってもトゥーリオでしょう。
ブラジル生まれ日本育ちの辛口コメンテーターは業界に一人いればいい。
セルジオさんに強烈な挑戦状を叩きつけましたね。
ポジションはこうやって奪い取っていくんだぜ、と言わんばかり。
トゥーリオは引退しても尚、若い選手に学びを与えてくれる。

（敬称略m(_ _)m）