#123

 

 

本日のお仕事は

稲藁(いなわら)を使った土台を

使用しています



これ、畳の中身です

昔から伝統的に畳に使われた藁床素材



新築のお客様からの要望で

薬剤などの防虫し効果を施してない畳の

土台に、藁床(わらどこ)を指定されました



下の写真が麻のシートで覆われた藁床

健康な住宅をお求めの方に

特に人気です



藁床は

 稲わらを縦横に積み重ねて

ぎゅっと圧縮して抜い止めてあります


30センチの厚みに重ねた藁をぎゅっと

5センチほどにしてしまうんです


最高級の藁とこは

なんと50センチの厚みに重ねた藁を


むぎゅぎゅーっと

同じ5センチほどにしてしまうんです



 最近は代わりに木材を圧縮した素材も

日本中に普及して使われているのですが



現代改めて、その機能を見直されています

天然素材ならでの耐久性と弾力性の両立

さらに


冬にゆっくり水分を放出し

夏にゆっくり水分を吸収する


この機能は他の素材では真似がまだできません

 


お年寄りや小さな子どもが

転んだ時の衝撃を吸収して怪我をしにくい

コレ、大事ですよね



わら以外の素材で床を作ると

丈夫だけど固い(怪我しやすい)とか

柔らかいけど長持ちしない、とか

 

 

まだまだバランスのいいものは多くありません

 

 

ただ一つだけ

藁床(わら床)の問題点は

経年変化で縮むこと

 

 

10年以上畳を貼り替えずに放置しておくと

畳みの隙間が発生します

原因は天然素材は徐々に縮む性質だから



人間と同じです

歳を取れば誰だって背丈は若干縮みます



しかし当店ではこの方法で

藁床の縮みを抑制します

動画をご覧ください



はい、以上です
カナヅチで叩く!
それでいいの? と思いませんか


でもこれがとても効果的
なぜなら、藁床も永遠に縮み続ける
というわけではありません


縮む前に縮める
これが鉄則です


だから当店では全てこの方法で
チヂミにくい畳を作っています
この一手間が意外と面倒


ですので他にこれをされる畳屋さんは
あまりいません


ですから敢えて
畳屋さんに真似してほしくて
動画を載せてみました

 


ちなみにこの方法

当店の取り組みのTATAMI-TO

の強力なメンバーの宮城の畳屋さん



齋藤畳店の主人に教えていただきました。

宮城県は藁床の一大産地

さすがにいい技術が残っています



ところでこの

畳をカナヅチで叩く事

お家でやらないでくださいね



畳みを形作る工程の前にやらないと

完成後の畳を叩くと

それこそ縮みますのでご注意を



そして畳の縮みによるスキマが気になる場合

当店では畳の張替えの際に

畳の縮みを無料で修復しております



 最後に、ところで

藁床ってダニが出やすいんじゃない?

というふうにお考えのあなた



最大のダニの発生源は

1、枕

2、カーテン

3、布団

 です



フローリングのお部屋だとしても

しっかり掃除と換気しないとダニはいます

部屋を清潔に保てば


ダニの心配も大部分は防げますよ(^^)


 


【以下 お知らせです】

 

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