人魂を届けに | 編集後記

人魂を届けに

もう恒例みたいになっているけど

お誘いを頂いて三軒茶屋のシアタートラムへ。

イキウメの「人魂を届けに」を観てきました。

ってかイキウメの人魂を届けにってなんか凄いな。


■人魂(ひとだま)となって、

極刑を生き延びた政治犯は、

小さな箱に入れられて、独房の隅に忘れもののように

置かれている。

耳を澄ますと、今もときどき小言をつぶやく。

 

恩赦である(捨ててこい)、と偉い人は言った。

生真面目な刑務官は、箱入りの魂を、

その母親に届けることにした。

 

森の奥深くに住む母は言った。

この子はなにをしたんですか?

 

きっと素晴らしいことをしたのでしょう。

そうでなければ、魂だけが残るなんてことがあるかしら。

ところで、あなたにはお礼をしなくてはいけませんね。

母はベッドから重たそうに体を起こした。

 

魂のかたちについて。

 

こんな紹介文、内容です。

いやーいつもそうだけど密度の濃い舞台だなぁ。

観ている側も消耗するようなお芝居が続きます。

脚本の巧みさなのか構成が

凄く良くできているなぁと感じて

ヒリヒリする中にもスピード感もあって

とても集中した2間。

圧倒的でした!

締めの台詞が宮沢賢治

「そんな人間に私はなりたい」

っていうのもね、納得でした。

とても刺激的。

やはりイキウメは観たくなる。