こんばんわ。

特に、ここ1.5年ほどSAASに対する注目が集まっているようで

いろいろな方から、SAAS業界のことを聞かれることがあり、その注目の高さがうかがえます。

 

それまでは、簡単に導入することができなかったようなシステムがSAASでは、個社ごとに

開発することなく、各社が同じシステムを設定を変えるだけで使えることになったのですから、

利用者が増えるのは、自然なことだと思います。

しかし、SAASは既にパッケージシステムを利用している業界に入っているというよりも

パッケージシステムを使っていなかった中小企業をメインターゲットとして、その成長を続けてきました。

パッケージシステムがない領域、労務管理や、年末調整、タレントマネジメントシステム、経費精算などは

大手企業でも、SAASが入りやすい領域です。経費精算などは、BPOを絡めた展開も面白い点で、

これは、また別の機会にお話したいと思っています。

大手企業が利用するのが難しかった領域、勤怠などでも、千名から3千名規模の企業のSAASへの

移行は進んみつつあります。 

 

多くの人がSAASに関心を持ち、利用者も増えてきている状態だったからこそ、
ホライズンタルSAASとバーティカルSAASの話で書いたように、法人向けシステムの領域でも

個人向けのプラットフォームの領域でも、開発人材の争奪合戦は激化しており、どの企業も開発人材の

確保と維持強化は組織成長のための最大の課題になっていると思います。
 

顧客獲得の点からも、勤怠労務給与などのメインエリアは、すでにレッドオーシャンになっています。

今から、もし、この領域に入ろうとするならば、既存サービスベンダーとは、まったく違うような
新しい観点からサービスを提供する必要があるのではないかと思います。

このレッドオーシャンの中で、他社から差をつけるのは、マーケティングではありません。

本当のシステムの強さこそが他社との違いになるのです。最初の数年はマーケティングの力で

顧客を獲得していくのは必須の行為となりますが、レッドオーシャン化した今は、もう

システムの本質的な力以外では、戦いを勝ち抜けないと思います。

 

これから、5年の間に、今までマーケティング力だけで成長したような中身のないSAAS企業は

多くの顧客の離脱を目の当たりにすることになるかもしれません。

本物が選ばれる時代が来ているということです。