こんにちわ。
今日の東京は曇り気味です。夏のような日があったり、肌寒い日があったりと
気温の変化が大きいですね。 紫陽花も咲き始め、そろそろ梅雨がくるのでしょうね。
さて、昨日は、ホライズンタルとバーティカルSAASについて、どちらが正解かという
話をしましたが、今回は、それの続きで、開発工数という観点からも考えてみたいと思います。
SAASに関わらず、あらゆる業界で、システムエンジニアの人手不足、とくに経験値の高い開発人材
プロジェクトをまわせる人材の不足感が強い状態が続いていると思います。私がSAAS業界に関わり始めたのは
2020年でしたので、そのころからのことしか分かりませんが、ずっと以前からそのような状態だったのだろうと
推測します。
素晴らしいシステムが作れるかどうか、素晴らしい機能を早く実装できるかどうかは、いかに優秀な
開発チームを組成して、効率的、効果的に開発を行えるかということに依存します。
もちろん最初のシステムのコンセプトがだめなら、どんなに素晴らしいエンジニアを集めても、それは
意味がないかもしれませんが、素晴らしいエンジニアを集められるということは、システムコンセプトも
強いことが多いのではないかと思います。
開発人材の争奪合戦が、SAASにかかわらず、広く起こっている。SAAS企業でなくても、あらゆる企業は
ITシステムを開発、運用していて、いろいろな業界でIT人材は必要なわけです。
そこで、複数のシステムを保持している企業と、1システムに特化している企業とでは、開発人材を
集中的に投下する先をどのシステムにするかと考える点で、違いが生まれます。
1システムしかなければ、悩まずに投下し、その1つのシステムの中で必要な機能がどれかという話になりますが、
複数システムをホライズンタルに広く運営している場合、どのシステムにどの人を、アサインしようかという
話で、エンジニアの選択と集中を検討することがむずかしくなると思います。
この点でも、複数システムの運営会社は、ひとつのシステムの運営会社よりも、開発工程のマネジメントという
観点から、複雑性が発生するということになろうと思います。
社会的に、分散している開発工数が、より優れたシステムの開発に集中するようなことがあれば、
より社会全体としては、効果的な形なのだろうとは思うのですが、そこは自由な競争環境で、競い合うからこそ
いいシステムが生まれてくるだろうという面も否定はできないので、やもえない点だと思います。
しかし、場合によってはシステムコンセプトが悪く、マネジメント力もなく、理念も薄いのに、
ただただ、大資本でマーケティング費用だけ、膨大に使える場合、その企業の存在感がシステム力以上に
大きく見えることも、これまた事実であろうと思います。
よい週末をお過ごしくださいませ。
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