よもぎ塾4月28日のレポート | 無料塾「中野よもぎ塾」のブログ

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東京・中野区で中学生対象の無料塾を開催しています。

こんにちは、塾代表の大西ですニコニコ

 

ゴールデンウィークもよもぎ塾はいつもどおり、日曜日に開催しております。

ということで4月28日(日)のレポートをお届けします!

 

この日は参加者少なめの、1年生1人、2年生2人、3年生7人の計10人の出席となりました。

高校生たちも勉強に来ていたので、手の空いていたサポーターには高校生を見てもらいました。

 

よもぎ塾ではそろそろ中間試験を意識した勉強に入っております。特に3年生はテスト範囲に入るだろうところをなるべく先取りして学習。1年生はまだどの教科も入門部分なので、小学校に習ったところで躓きがないかよく見ながら学習を進めていきます。

10連休には学校からたっぷり宿題を出されている子も……。5日、6日も塾あるので、間に合わなさそうだったら持って来るようにね。

 

 

 

 

3時間目には、シンガーソングライターの冨田麗香さんが歌を歌いに来て下さいました!

うちのサポーターの中に冨田さんのファンが2人いまして、ぜひよもぎ塾に歌いに来てほしいとオファーしたところ、快くOKしてくださったのです!

 

 

とても透き通ったきれいな歌声……。

中島みゆきの「時代」「ファイト」「糸」と、ご自身の歌を2曲歌って下さいました。

合間に、いろいろなお話もしてくれました。

印象に残っているのは……

 

プロのミュージシャンとしてデビューもしていて、テレビにも何度か出演している冨田さん、時間があれば高円寺でストリートライブをされているのですが、「ストリートは底辺と思う人が多い」とのことで、お金をぶつけられたり、酔っ払いに絡まれたり、ひどいことを言われることも多いのだそうです。

それでも、好きなことをやってプロとして生きていけることを幸せに感じる、と。

そうですね……。

世の中には、「ストリートミュージシャンだ」と言ってバカにする人と同じように、たとえば学歴、たとえばお金のあるなし、職業などの肩書きなどを聞いただけで、人をバカにする人がたくさんいます。日本ではあまり感じないかもしれないけれど、人種で差別されることもあります。性別もそうですね、私も「女性なんだから仕事ばかりしてないでさ……」と飲み屋で絡まれたりとか「女性じゃ話にならない」と取材オファーした相手にハナからバカにされたりということがありました。

冨田さんの話を聞いてたら、本当にそういうことをする人って、なんてつまらない人なんだろうと思いました。

でも、自分にもそういうところはあるよね、とも思いました。

生徒たちについつい「大学に行ったほうがいい」と言ってしまうのも、もしかしたら根っこにそういう気持ちがあるのかもしれません。その子がどうしたら人生を輝かされるかということに関係なく、「大学ありき」という前提で、四大卒の人は考えてしまいがちです。

そして、そういう「理不尽だなあ」「なんかおかしいなあ」「くやしいなあ」という思いをしても、好きなことをやり続けるということの尊さ……。

冨田さんの歌声は、いろんな苦労や努力があってこそのものだと感じましたが、それ以上に、歌うことが大好きなんだろうなということがすごく伝わってきました。

あの場で聴いていたみんなにも、同じように伝わっていたんじゃないでしょうか。

人はなかなか、やりたいことをやり続けられないんですよね。

今、中学生がずっとゲームをしていたいと思ったとしても、それを30歳とか40歳とかになってもやり続けて、しかもそれでお金を稼げるようになっている子はほとんどいないと思います。

どこかでいろいろな妥協をしていきながら、そのときそのときの最適解を見つけて生きていく人が大半なのだと思います。

だから大人は「好きなことで食べて行くのは難しいよ」と言いますが、でも、難しいけど無理じゃあないんですよね。

中学生のみんなには、そのことを知っておいてほしいなと思いました。

難しいかもしれないけれど、好きなことをして生活をするというのは、やり方や努力次第で、可能にできるものなんです。

簡単にあきらめたり、「夢見てないでいい加減オトナになりなよ」みたいな言葉に流されたりしないこと。やりたい気持ちを大切にして続けること、方法を模索し続けることができたら、やりたいことは何でもできる。

それを知っておいてほしいなと。

 

よもぎ塾だってそうですからね。

最初は「仕事もあるのにできるの?」「お金はどうするの?」「体力的に大丈夫なの?」と心配されたり、「あなたの言ってることは理想だけど、それってどうなんだろう。日本は資本主義なんだから塾に通わせられない家の子の学歴が低くなってもしょうがないんじゃないか」と言われたりもしました。でも、運営を続けることでそういうことを言ってくる人はどんどん減って、今ではみんな応援してくれています。

「こうしたいんだ」という思いを持って続けていくことで、冷たい目で見たり、批判的なことを言われたりすることもあるけれど、それ以上に応援してくれる人はどんどん増えていく。

冨田さんもまさにそんな感じで、今では全国からたくさんのファンが冨田さんの歌を聴きに来るのだそうです。

 

 

冨田さん、ありがとうございました!

 

次回は5日(日)の開催です。6日(月)にも自習日として開催します。

休みボケにならないように、しっかり頭を動かそうねー!