この夏からフランスに留学しているサポーターのSさんから、フランス通信が届きました。
これからときどき送ってくれると思います
フランスでの生活の様子や、学校の様子など、いろいろなことを書いてくれると思います。
ぜひお読みくださいね!
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【さわやかフランス通信Vol.1】
私が住むストラスブールについて
お久しぶりです。
今年の8月からフランスに留学しているサポーターのSです。
サマーキャンプ最終日の壮行会では温かく送り出していただきまして、ありがとうございました。
壮行会の場で、代表の大西さんから「中野よもぎ塾・フランス支部として、これからもよろしく!」と言われていたのですが、先日、「『フランス通信』を書いてはどうか」とのご提案をいただきました。皆さんにとって、日本で生活しているとどうしても遠く感じてしまうフランスやヨーロッパについて、関心を持ってもらえるきっかけとなれば嬉しいです。
初回は私が住んでいる街・ストラスブールについて紹介したいと思います。
ストラスブールはおよそ北緯50度に位置しており、日本の地図でいうと、北海道の北にある大きな島・樺太に引かれている線の緯度にあります。ただ北海道よりも寒くなく、冬でも最高気温は5度くらいのようです。
※ 北海道よりも北にあるのに、フランスがそれほど寒くないのはなぜでしょうか(地理で勉強していると思います。)。また、フランスの標準時子午線は東経15度ですが、日本との時差は何時間でしょうか。樺太に引かれている線の意味を調べてみるのも面白いと思います。
【ストラスブールの位置(Google Map)】
https://goo.gl/maps/ex6sniYfQNp
【ストラスブール大聖堂】
【サン・ポール教会】
【夜のストラスブール】
ストラスブールはフランスの東の端にあり、ライン川という川を挟んでドイツとの国境に位置しています。駅前からトラム(路面電車)に乗っていると、25分ほどでドイツの街・ケールに入ってしまいます。大学院の授業が午前はドイツの建物で、午後はフランスの建物で行われるということもありました。海に囲まれた島国の日本の感覚からすると、こんなに簡単に外国に行けるというのは、なかなか考えられないですよね。
【ドイツの街・ケールの市場】
ストラスブールが含まれるアルザス・ロレーヌ地方は、フランスとドイツとの間で激しい領土争いをしてきた歴史があります。この街は、時代によってフランスであったり、ドイツであったりと移り変わってきたのです。そのため、地名や文化、建築、料理など様々な面でドイツの影響が残っており、街並みが美しい旧市街地は世界遺産に登録されています。
【プティット・フランスエリア】
長い間、争ってきた歴史があるフランスとドイツですが、来年の3月にEU(欧州連合)からイギリスが脱退(「Britain(イギリス)」と「Exit(脱退)」を合わせて、「Brexit(ブレグジット)」と言われていますね。)しようとしている現在、2つの国はとても協力的な関係にあります。つい先日開催された第1次世界大戦の終結100年を記念する式典にも、フランスのマクロン大統領とドイツのメルケル首相が、ともに出席していました。
〇第1次大戦終結100年、仏独首脳が式典出席 結束強調
http://www.afpbb.com/articles/-/3197084
フランスとドイツが奪い合ったストラスブールは、現在ではヨーロッパがこれまでの争いを乗り越え、未来に向かって協力していく「シンボルの街」となっており、EUに関係する建物がたくさんあります。EUの国会にあたる欧州議会の議事堂も、この街にあります(もう1つ、ベルギーの首都・ブリュッセルにもあります。)。私は「ヨーロッパの首都」とも呼ばれるこの街で、ヨーロッパの様々な決まりやお金の使い方がどのように決定されるのか、それがどのように日本に影響するのかを勉強しているというわけです。
【欧州議会】
「フランスについて、こんなことが知りたい!」といったリクエストがあれば、大西さん経由(nakanoyomogi@gmail.com)で伝えてもらうか、コメント欄に書いてもらえれば(名前は書かないように!)と思います。現在在籍している生徒以外の卒業生や保護者の方々でも構いません。リクエストでなくとも、何らかの反応があると日本人とコミュニケーションする機会が少ないフランス生活の励みになります!
また、これは主に卒業生向けですが、「お金を貯めて、フランスに行ってみたい!」という話をいくつか聞いています。どこまで協力できるかはわかりませんが、相談に乗ることはできますので、お気軽にご相談ください。
今後もポツポツ書いていこうと思っていますので、引き続き、よろしくお願いします。