「カフェ潮の路」のご紹介と、あれこれ。 | 無料塾「中野よもぎ塾」のブログ

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東京・中野区で中学生対象の無料塾を開催しています。

こんにちは、塾代表の大西ですにこ

 

私は今、中野区で行われている第3次中野区民地域福祉活動計画(いきいきプラン・5年計画)というのの、作業委員会に入っています。

1年間の活動となりますが、「社会的孤立を生まない人と人がつながる地域づくり」をテーマとして、社会福祉協議会、中野区の福祉部門、また社会福祉専門の大学教授さん、また民間の活動者数名で、次の5年間の計画を策定する委員会です。

 

この活動の一環で今、いろいろな支援団体さんを訪ねてリスニングをしています。

 

昨日は、貧困問題に長く取り組んでいらっしゃる、「一般社団法人つくろい東京ファンド」の代表・稲葉剛さんをお尋ねしました。

稲葉さんは著書もたくさんあり、知っている方も多いかもしれません。

稲葉さんの団体として有名なのは、2001年から活動されている「自立生活サポートセンター・もやい」のほうかなとも思いますが、2014年に設立されたつくろい東京ファンドでは、住まいのない生活困窮者のための個室シェルター「つくろいハウス」を中野区につくっています。

 

このほかに、つくろい東京ファンドの活動として、

・ホームレス経験者が働く「カフェ潮の路」の運営及び、フェアトレード&自家焙煎の「潮の路珈琲」の製造・販売

・空き家を若者向けシェアハウスとして利用しながら地域のコミュニティスペースとしても利用する「ことといこども食堂」

といったものがあります。

 

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で、昨日、お伺いしたときに、「カフェ潮の路」のチラシをいただいたので、こちらをご紹介しますね。

 

住所は練馬区ですが、沼袋の北側にある商店街をずんずん歩いて行ったところにあるカフェです。

中野区に昨年立ち上がった無料塾「中野つむぎ塾」も、一時期このカフェを利用して塾開催をされていました。

 

こちらのコーヒーは、すべてフェアトレードのコーヒー豆を使用しているそうです。

ベースは東ティモールの無農薬のコーヒー豆。それを丁寧に焙煎したものを、このカフェでいただくことができます。

コーヒー豆はネットショップでも買えますコーヒーhttp://www.tsukuroishop.tokyo/

 

このネットショップを見ると、「お福わけ券」というのがあるんですが、これは、次にお店に来た方がこのチケットを使って飲食することができるというもの。

食事のお金に困っている方も、ここに来ればお福わけ券を使って美味しいごはんが食べられるというわけです。

お店の1Fのコーヒースタンドでは、ここのフェアトレードコーヒーをお試しでいただくことができるそうなんですが、そのときお金を払ったつもりでお福わけ券を買うというのも良いかもしれません。

 

ここ、ぜひ子どもたちを連れて行ってみたいな〜と思いました。

 

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この「いきいきプラン作業委員会」の活動を通じて、他のさまざまな団体さんとつながることで、私たちの活動の幅が広がったり、連携できたり、よもぎ塾にも多様なメリットがあるのではないか……と思っています。

 

明日は、一緒にセミナー登壇などもしてきた仲良しの団体さんですが、多摩にある「慈有塾」さんにお邪魔する予定です。

あらためて作業委員会の活動として話を聞いてみることで、私が今まで知らなかった面が見えてくるかもしれません。

 

中野よもぎ塾は中学生を対象にした無料塾ではありますが、ただ「中学生に勉強を教える」だけで良いとは思っていません。

経済格差が学力格差につながり、貧困が連鎖する。これを食い止める。無料塾の大きな意義はそこではあるのですが、この社会課題は勉強を教えさえすればすべて解決というわけにはいかないのです。

 

今言われている「子どもの貧困」というのは、地域社会の中で孤立していく家族の問題や、学校のありかたの問題、子どもの心の問題、さまざまな解決課題が密接に関わってきています。

よもぎ塾は、「高校入試に合格しました、よかったね」、それで終わらせるわけにはいかないと思っています。実際、学習支援のみにフォーカスしていたら成り立たない場面はこれまでに多々ありました。

そうした多様な課題解決のためにも、他団体の活動や行政の方々とゆるやかな繋がりを持ちながら、いざというときに「団体同士で助け合える」ことも目指したいと私は考えています。

助け合うべき事態が来なくても、「団体同士で楽しいことをして、この地域を盛り上げていく」こともできると思っています。

 

また、よもぎ塾の活動を通して、子どもたちが希望の学校に行けることだけでなく、もっと幅広く関わる人が幸せになることを、考えていきたいなと私は思っています。

だから、特別に困った事態にある子たちを支援するということではなく、みんなで楽しく集まり、勉強したりどこかへでかけたりする「サークル」であることを、よもぎ塾のあり方の軸として考えています。

参加しているサポーターたちがここを居場所として日々の充実感や幸福度を高めること、成長できること。ご寄付くださる方に「良かった」と思っていただけること、地域のみなさんに「ここに関わると楽しそうだぞ、楽しいぞ」と思っていただけること。

幸せの相乗効果をつくっていくことが、こうしたコミュニティがもっといろんなところにできるきっかけになればいいなと思っています。

 

そんな姿勢で、作業委員会の活動も、できるかぎり頑張って行きたいと思います。