中野区は学童保育を削減? | 無料塾「中野よもぎ塾」のブログ

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こんばんは、塾代表の大西ですニコニコ

中野区議会議員の小宮山たかしさんが、昨日Twitterで、下記の投稿をされていました。

「中野区の子ども子育て会議を一部傍聴。学童の登録数(H25)定員数(H26)需要見込数(H27)1325→1696→1880と恐ろしい勢いで伸びている。区内の0~5歳児人口は今年がピークという推計値もあるため、今後は学童の待機が大きな問題になってくるはず…。」
(小宮山たかし 中野区議会議員 ‏@komiyamatakashi )


保育施設だけでなく、学童も待機が問題になる可能性があるということです。
というか、去年から問題になってきているようなのです。
気になったので、小宮山さんに何度かTwitter上で質問をさせていただきました。

この中野よもぎ塾のサポーターにも、区内でお子さんを預かるサポートをしている人がいるのですが、今は共働きは当たり前になってきていますし、お子さんをどう守るかということで悩まれている方は多いと思います。

小宮山さんによると、「中野区では、学童を廃止してキッズプラザにする方針」なのだそうです。

キッズプラザとは、小学校の校庭や体育館を活用して展開する事業だそうで、学校で夕方18時まで遊んだりして過ごせるような仕組みなのだそう。
現在、中野区内では8校が実施しています。

子供たちにとっては、学校の広い校庭で走り回ったりして遊べるし、教室を使って勉強もできるし、同じ学校の友達と遊んでいられるのでいいかもしれません。

ところでこれって、学童とはどう違うのでしょうか?
学童についてもキッズプラザについても私はよく知らないのですが、大きく違うのは下記でしょうか。
●キッズプラザの場合、学童の施設よりも広い空間で思い切りカラダを動かして遊べる
●キッズプラザはタダ(学童は「保護者への負担金」があるようです)
●学童の施設のほうが、もう少し遅い時間まで預かってくれるところも
●学童の施設のほうが、子供たち1人1人をちゃんと見てくれる(?)←想像です


小宮山さんは、この学童廃止→キッズプラザにという流れに対して、「いずれ他の自治体のように、『学童』というサービス自体がなくなってしまい、サービスが低下して、児童にも悪影響が出るのではないかと危惧しています。」とおっしゃっていました。

ということは、学童は比較的きめ細やかなサービスを実現できているということなんだと思います。
私は、学校で遊んだり、宿題やったりして過ごせるのは、それはそれでいいのかなと思いますが、学童のサービスが良いために子供を通わせているということですよね。

そのサービスがなくなることでの児童への悪影響とは、具体的に何か……?
というのは、まだ質問できていないのですが、おわかりになる方いらっしゃいますでしょうか?



それにしても……東京という事情もあるのでしょうが、「子供がいても安心して働ける」ということの、ハードルの高さを最近ヒシヒシと感じます。

私は名古屋のオフィス街育ちで、学童はなく、同級生はほとんどが共働き家庭の子でした。母子家庭の子も結構いたのですが、だいたい誰かの家や路上や商店街などで、みんなで遊んで親の仕事が終わる夜まで過ごしていました。
我が家もふくめ自営業も多かったので、誰かの家の店先から子供たちが見えているという安心感もあったのだと思います。
私の通っていた小学校は、ドーナツ化現象もあって、学校は各学年に1クラスずつ。しかもその半分が越境通学だったので、近所の子供は少なかったのですが、それでもみんな顔見知りなので、近所を一人でブラついていても同じ学校の子たちが遊んでいたり、誰かの親に出くわしたりして、まぁあんまり危ないとは思いませんでした。
悪さをすれば必ず誰か大人に怒られるし……。
そして、どこそこに行くと告げずにナイショで遊びに行っても、近所ネットワークなのか、自転車で行ける範囲であれば自分がどこにいるかだいたいバレてる(笑)。

でも、東京はそうはいかないですよね。

自分のアパートの隣や裏の家に住んでいる子の名前もわからない。
あの子何やってるんだろうと気になる子がいても、声をかけたら誘拐と間違えられそうで怖い。
というのは私の場合ですが、同じような大人はいっぱいいるんじゃないでしょうか。

そうなると、子供の行動はとにかく親がしっかりコントロールしていないと怖いということになります。
子供も、家にひとりでいて気分が悪くなっても、誰か近所の人にSOSを出すのも難しいでしょう。
(私が子供の頃は親がいなくて緊急事態の場合、専業主婦をしている近所の同級生ママに電話をして「どうしたらいい?」って聞いてましたが、そういうのは今の時代ではあまりないのかも)


この時代に、働きながら子供をどう守っていくか。
結構大きな課題ですね。子供を預けられないから働けない→収入がなくなる→貧困というふうな家庭が増えないよう、何とか対策をしてもらいたいです。


※ちなみに、安倍政権は学童保育の充実には積極的みたいです!
学童保育、30万人分拡充へ 「小1の壁」解消策(朝日新聞デジタル、5月20日)
http://www.asahi.com/articles/ASG5N3WHHG5NUTFL002.html