Hちゃんのおうちは、50年以上経っている家でした。
家としての機能を、やっと果たしている感じの家。
お風呂は、外壁が崩れ、外が見えました。
大きな家でしたが、床が落ちて、部屋として使えないところもあり、
使える場所は、一部分でした。
部屋として使えない場所は、締めきってあるので、
湿気がこもり、ハクビシンなどの住処になっていました。
ジャンプすると、居間の床が抜けそうでした。
床が傾いているのが、素人の私でも、すぐわかりました。
2階のベランダには、パパは上がれません。
床が抜けそうなので、体重が軽いママしか乗れず、
びくびくしながら、洗濯物を干していました。
年中さんのHちゃんは、覚えたての字で、
一生懸命、大工さんに手紙を書いてくれました。
最初は、たとたどしかった文字が、どんどん上達していくのがわかります。
大工さんは、手紙を大事に持っていてくれて、みんなに見せてくれました。
Hちゃんの家は、残せる柱は使用して、新築した家のように、
新しく生まれ変わりました。
Hちゃんの部屋の一部分は、1年生になるHちゃんに喜んでもらえるように、
パパとママは、ピンク色の壁を選びました。
完成して、家にお邪魔した時、Hちゃんが書いた、
イラストが飾られてありました。
2階建てで、テーブルの上には、かわいい照明がついていて、
家族3人のおうち。
このイラストを、パパとママは大事にフレームに入れて、
飾ったのだと思うと、前の暮らしを知っているだけに、
胸が熱くなりました。
家を直せてよかった。
新しい家に住むことができてよかったって。
Hちゃん、おうちができるまでのアルバムが完成したよ!
今度、届けに行くからね。