※ 本日の記事は、昨日の記事の続きですので、

まだ読まれていない方は、

ぜひ先に、2-43(←リンク) をご覧ください。

 

 

 

かかってきた電話の主は、

東京の父(実父)でした。

 

 

僕が電話に出るなり、

父は言いました。

 

 

 

大輔、

養子縁組 ”不受理届” って知ってるか?

 

 

 

えっ、

不受理届?びっくり

 

 

 

父は、

次のように説明してくれました。

 

 

直前に、僕が父に電話をして、

息子の生後4日目に義父母から脅迫されてサイン済みの書類を提出したことを伝えた後、

 

 

父はすぐに区役所へ行き、

僕の窮状を、

職員の方に相談したというのです。

 

 

そして その方は、

養子縁組”不受理届“について親身に教えてくださったのでした。

 

 

父によれば、

不受理届とは

次のような書類でした。

 

 

義父母が養子縁組届を提出する “前” に

不受理届を提出すれば、

養子縁組は成立しない。

 

 

提出される ”前” に、

提出する事が

ポイント。

 

 

そして、

在英国日本大使館に提出しても、

効力があるというのです。

 

※ 当時、僕達夫婦はロンドンに居住していました。

 

 

父は不受理届の書き方まで教えてくれ、

すぐに大使館へ行くよう僕に告げて

電話を切りました。

 

 

そして、

電話の直後に、

僕に次のようなメールを送ってくれました。

 

※すべて実際のメールの内容です。

 

 

 

生まれたばかりの自分の子の親権を今のような状態で周囲に言われるがまま手放したとすれば、

男としてはただの腰抜けで、

 

どんな言い訳をしても、将来、

親として自分の子供に会わす顔がないというその一点に尽きると思う。


あなたの父親として健闘を祈る。

 

 

 

また、
追加で次のメールが送られてきました。

 

※すべて実際のメールの内容です。

 

 

 

言い忘れたことを下記します。

 

誰が考えても子供は実の親の下で育てるのが本人にとって一番良い。

 

特に幼い時は。


いずれ子供に判断力がついた時、

本人と実親が納得した上で、

養子に出す事自体は否定しないが、

 

生まれたばかりの今、一番大事な時に、

大輔、聖子さんが親権を放棄して、

今の精神状態の向こうの両親に養子に出し親権を与えることが、

 

今度生まれた聖子さん、大輔の子の幸せにつながるとは私には到底思えない。

子の幸せにも親の幸せにもつながらないことをする理由が、結局、家と金だとすれば、本末転倒で、そんなことをしたら、それこそ将来、子供に会わす顔がない。

だから、

養子に出すとしてもそれはあくまで「将来」だ。


何事でも本当に迷った時は、オーソドックスな方法をとることを勧める。

 

つまり、正攻法で行くことだ。

それが後から考えて一番後悔の少ない方法であることを自分の経験から断言する。

 

 

 

普段は、

どちらかといえば冗談を口にする父が、

これ程まで真剣なメッセージをくれたのは初めてでした。

 

 

役所へ行って調べてくれ、

そして電話とメールで

勇気づけてくれた父。

 

 

今でも、

父には、

本当に感謝をしています。

 

 

 

そして…

 

 

 

この後、

僕は、

 

 

これまでの人生で

指折りの

究極の選択をしました。

 

 

 

恐らく、これは、

読者の皆様の多くのご想像とは

異なる選択だと思います。