※ 本日の記事は、昨日の記事の続きですので、
まだ読まれていない方は、
ぜひ先に、2-33(←リンク) をご覧ください。
それは…
2014年のロンドンで、
夏、真っ盛りの
雲ひとつ無い、
とても清々しい(すがすがしい)日でした
プライベートホスピタル(私立病院)の一室に、
お腹の大きな妻と、
僕とドクターが座っていました。
そうです、
ついに出産当日です。
やや緊張した面持ちの妻と僕に対して、ドクターがそれを和らげるかのように、優しい表情で話かけてくれながら、準備を進めていきました。
もっとも、
妻は、僕が思った以上に平然としていて、落ち着いていましたし、
僕にしても、ここまでくれば出来ることはほとんど無く、妻にリラックスしてもらうことを心がけるくらいでした。
それに、出産の準備に入ってからは、妻と赤ちゃん、そしてドクターにお任せするしかなく、僕に唯一できるのは応援でした。
それにしたって、妻の気が散ってしまっては良くないだろうと思い、妻の後方の、妻の目に入らない場所から、静かに、でも熱く
応援していました。
そして…
”神聖” という表現に近い、そんな張り詰めた、独特の時間が過ぎていきました。
今思い返しても、出産の立ち合いは、命と向き合う、とても神秘的な時間でした。
そんな時間が続いた後の、夕方頃でした…
部屋に 赤ちゃんの泣き声が 響き渡りました
やったあ
産まれた
お母さんも、赤ちゃんも、無事だ
ほんとにお疲れさま
生まれた赤ちゃんは、すぐにお母さんの胸に抱っこされました
赤ちゃんとお母さんの初対面です
それを見ていた僕は、嬉しくて仕方がありませんでした
なお、産まれてすぐにお母さんに抱っこしてもらうことで、産まれて直後の不安いっぱいの赤ちゃんのストレスを和らげる効果があるそうです。
※あくまでも、僕たちの担当ドクターの意見であり、諸説あるかも知れまんので、ご参考程度にどうぞ。
さて、
病院でしばらく過ごした後、僕達は、その日のうちに退院をしました。
英国では当日の退院が一般的なのです
そして、
僕達3人は、その日のうちに、自宅近くの、産後施設に移りました。
自宅に戻るよりも、設備が揃っていて、専門のスタッフのいる環境のほうが、母子にストレスが少なくて済むと判断したのです。
とにかく、僕は、妻が無事で、赤ちゃんも元気いっぱいでいてくれたことに、ホッとして
同時に、これまで味わったことのない幸福感を感じました
ああ、僕も父親になったんだなあ
よし、家族は僕が守るんだ
今思い返しても、
息子が生まれた瞬間は、僕の人生で最も尊くて、感動的な瞬間でした。
写真:ハロー 赤ちゃん
パパだよ、よろしくね