〜番外編・妻との出会い④〜

 

 

※本日の記事は、番外編①〜③の続きですので、

まだ読まれていない方は、

ぜひ先に、2-8(←リンク・番外編①) からご覧ください。

 

 

 

電話口で、

上司が、

僕に言いました。

 

 

 

やったじゃないか!

一次試験を 突破したらしいぞ!

 

 

明日のランチは

お前と お嬢さんの2人だけだ。

 

 

よろしくな!!

 

 

 

えっ?

 

 

 

上司の説明によれば、

ディナーの後に、

中埜家で 家族会議が行われ、

 

 

僕の印象は

“悪くはない”

とのことで、

 

 

明日のランチは

2人だけで、

という判断がなされたそうでした。

 

 

 

そういうことなので、

ランチの店だけ、

お前のほうで考えといてくれ!

 

 

車は

俺が用意しておいたぞ!!

 

 

 

上司は、

このように言って、

電話を切りました。

 

 

僕の中で、

ようやく点と点が

繋がりました。

 

 

先程のディナーの席は、

明日のランチのための、

いわば、僕を審査する場 だったのでした。

 

 

 

まあ、でも、

お見合いは

初めてだけど、

 

 

こんな感じで、

女性側のペースで

進むものなんだろうなあ。

 

 

 

それはそうとして…

 

 

車を用意しておいたぞ 

って…汗

 

 

上司がわざわざ

車を手配するほどの方

ということか…

 

 

少し心配になってきたぞ

キョロキョロ

 

 

 

そして…

 

 

日付は替わり

翌日の

正午のこと。

 

 

僕と 聖子さんが、

オフィスのエントランスに

降りてくると、

 

 

上司が用意した高級車

が停まっていて、

運転士さんがドアを開けてくれました。

 

 

車に乗りこむ直前に、

僕は 

聖子さんに言いました。

 

 

今日はよろしくお願いしますニコニコ

 

はい。こちらこそ。

 

 

 

写真:

香港で一番高い、108階建てのビルです。

一時期、このビルの88階に勤務していました。