稲垣えみ子さんの「人生はどこでもドア」を読んで、書きたくなったひとり旅の思い出を書いています。
ポルトガルはファドという、曲調は全然違いますが、日本でいうと演歌のような歌があります。
まずは、劇場のようなところで、コンサート形式のがあるというので行ってみました。
舞台と客席なので、普通のコンサートです。
ファドは、うつうつしたような曲なのかと思ったら、思ったより陽気なかんじの歌でした。
ギターの人が素晴らしくて、淡々として弾いているようで、すごく歌に合わせてるのだというのがわかりました。
さて、カーザ・デ・ファド…ファドの演奏のあるレストランにも行きたいです。
ガイドブックを見ると、一般的には21時ごろ始まって終わるのは深夜。帰りはタクシーを使いなさい…とあります。
先に書いたフリーツアーで、「ファドやってるレストランはこの辺りだよ〜」と教えてもらった場所があります。
当たり前ですが、午前中通った時は、シンとしています。
夜遅くなるのも、タクシーもイヤだなぁ…。
サンアントニオ教会というところを見学して、ブラブラしている時、なんと、ファドをやっているレストランの呼びこみをやっていたテレザさんに声をかけられました。
BOHEMIA LXというお店です。
始まりは18:30からとのことです。
レストランの中も見せてくれました。
その場でその日の18:30に行くと予約しました。
レストランは、料理はアラカルトで頼めたので、パプリカとイワシのマリネとワインを注文。たくさん食べられないので助かります。チップやチャージもなかった(入っていた?)ので気が楽でした。
そのかわりじゃないですが、演奏している方のCDを売っているので買ってきました。
サインして写真も撮ってくれます。
演奏も堂々として、すてきでした。
ファドは、テンポがゆっくりになったと思ったら、急に速くに戻ったりします。
歌い出しに合わせてギターが見て付けているようで、技だなぁ…と思いました。
歌手は、ドレスを着て歌っている人の他に、赤ちゃんを抱いていて、パンツスタイルの若いお母さんも、じゃあ次…みたいな感じて歌っていました。
曲も、次何する?みたいな雰囲気です。
休憩時間は、壁のギター掛けにギターを掛けています。
ファドが生活の中にあるのだなぁ…と思いました。
普通の住宅のようなところなので、呼び止められなければ気がつかないし、入ることはなかったと思います。
歩いていたのもたまたまなので、これこそご縁だなぁ…と思いました。