「モーツァルトは子守唄を歌わない」

   森雅裕   講談社文庫

を読みました。


すごい昔に買ったのを再読です。


森雅裕さん、よくわかりませんが、なにか出版社と揉めたのか、絶版になっています。


この作品は、デビュー作で江戸川乱歩賞受賞作とのことです。


ベートーヴェンが主人公で、弟子の(ピアノの教則本の)チェルニーとちょっとシューベルトも絡んで、モーツァルトの死の真相を調べていくというストーリーです。


クラシック音楽をやっていたり、ウィーンに行ったことがあるなら、興味を惹かれると思います。


出版されたのは、映画のアマデウスが話題になったころです。


文庫の表紙をはじめ、中にイラストがあるのですが、書いているのは「魔夜峰央」さんです。

これがなかなかカワイイくて、ほこっときます。


昔にこの本を買った後、「あしたカルメン通りで」という作品もシリーズで読みかけていました。本屋さんに行った時、持っていない巻を買うか迷って、また次に買おうとやめました。

その後、その本は本屋さんで見かけなくなってしまったのです。

トラウマになっています。


探そうと思えば探せたかもしれませんし、図書館に行けば読めたかもしれません。

今のように、サクサクと検索とはできなかったので、まあいいか…となってしまいましたが…。


「欲しいと思った本は買う」

心残りがないように、今はそうしています。