「いつも旅のなか」

   角田光代  角川文庫

を読みました。


「旅と年齢」という章があります。


角田さんは、ラオスにいつものように向かいます。そしていつものように旅をするのですが…。


「なんかつまんない」

と思います。

ラオスが大人しい町だから?


日本人のカップルに合います。

今までだったら、もっとその人たちの話を聞いたりするのですが…「つまんない」


それを角田さんは、「旅にも年齢がある」と思い至ります。

「その年齢にふさわしい旅があり、その年齢でしかできない旅がある。このことに気づかないと、どことなく手触りの遠い旅しかできない。旅ってつまんないのかも、とか、旅するのに飽きちゃった、と思うとき、それは旅の仕方と年齢が噛み合っていないのだ。」


旅に限らず、仕事や恋愛もそうだといわれていて、同じアプローチをしているから、「つまんない」がくると書かれています。

そういわれるとそうだなぁ…と思うこと、あります。


「つまんない、つまんない」ってジタバタしている時は、自分がアプローチを変えるか、それとの関係を見直す時期なのですね。