先日、斉須政雄さんの本を読んで、読み返したくなったのは、

近藤史恵さんの、ビストロ・パ・マルシリーズ…持っている文庫本の3冊です。

「タルトタタンの夢」

「ヴァン・ショーをあなたに」

「マカロンはマカロン」


下町の商店街にある、スタッフ4人の小さなビストロ パ・マルが舞台になったお話しです。

ジャンル的には日常の謎ミステリーです。

短編なので、途中から読んでも大丈夫な本です。


斉須さんの本を読んで思った、大変な肉体労働の、フレンチのレストランという職場という観点から、マカロンはマカロンが印象に残りました。


パ・マルの三舟シェフと、フランス時代一緒に修行をしていた、鈴子さんが従業員と一緒に店を訪れます。

鈴子さんは、腰を痛めてしまい厨房にはもう立てなくなってしまい、経営者の道を進んでいます。


経営者に向いていた鈴子さんは成功し、3店舗目の店を女性ばかりの店にします。

そこには、料理人時代、女性だからということで苦労したので、女性の料理人の力になりたいという鈴子さんの思いがあります。

しかし、そこで、ある問題が起こってきます。

それは本編をどうぞ。


鈴子さんは、何店舗か店をかまえて大きくすることによって、女性が働きやすくなるように考えます。

経営者がしっかりとした理念を持って管理しているのなら、とても働き安くなると思います。


目が届かないような大きな組織になっていったり、規模は大きくなくても都合のいいように解釈されて悪い方に変わっていったら…。


そう思うと、パ・マルのような、シェフが洗い物や掃除もやっているような小さい職場は、気が合えばけっこう快適なのではないかと思いました。


目が届くとか、相手を気遣いあえるというのはとても大切なことなのではないかと思います。


コロナ禍もあって、今が働き方の見直し時なのかもしれませんね。