東京のフレンチレストラン コート・ドールのオーナーシェフ、斉須政雄さんの

「調理場という戦場」 朝日出版社

を読みました。


だいぶ前に買って積ん読だったのですが、読み始めたら、あっという間に読んでしまいました。


1950年生まれの斉須さんは、1973年からフランスに渡ってレストランで働きます。


初めは言葉もわからず、朝から晩まで働き(今だとブラックですね)、だんだんと料理の世界で頭角を表していきます。


ムダになったようなことも、あとから線になって繋がってくるものだと言われています。

例えば、掃除や雑用もしかりで、掃除や雑用もこなせない人は何もできない。そういう場面で考えてやる事が、あとにも繋がっていくということです。


おもしろいと思ったのは、ある程度お金が貯まったら、人を呼べるような部屋を借りたというエピソードです。

料理人を目指している人の中には、部屋なんかどうでもよいから、良いレストランを食べ歩いたりしたいという人も多くいるそうです。


斉須さんは、レストランには行けないけれど、フランス人の友達を家に呼べるし、家で料理を振るまう練習もできると考えたようです。


忙しいギリギリの職場で、色々つかみ取っていったと書かれています。

わたしは、音楽系の趣味で同じように思うことがあります。

1人で練習しているよりも、人前で練習。

それよりも本番がギリギリなので(自分の力を超えたことをしなければならない)、1回本番を経験すればすごく力になるという実感です。


仕事ではなかなかそこまでのことやっていないかも…と思っていましたが…。

今書いていて思いました。

見方を変えれば、仕事でも一緒ですね。

自分で抱え込んで考えているより、やれることをどんどん試してみればよいのですね。


ある程度考えたら行動→反省や再考…繰返し


コート・ドール…インターネットで見ると、高いお店です。

でも、ランチくらいなら行けるかな?

食べに行ってみたいと思いました。